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その力、分けて貰えませんか?【ワンピース】【ロー】

第2章 第二章 ただの船員…の、はず。


チリンチリーン

「いらっしゃいませー!何をお探しでしょうか?」
「えっと、耳飾りを。サファイアが入っている耳飾りのコーナーはどこですか?」
そこまで言うと、「婚約指輪」とでも言うと思っていたのか、店員は少し驚いた顔をし、すぐに営業スマイルに戻って「こちらです!」と案内してくれた。

「…あるか?」
「…ちょっと待って。《アビリティ・ディテクション》。」
「……。」
「無いね。」
「そうか。なら、次に行くぞ。」

ガチャ
「いらっしゃいませ。何をお探しでしょうか。」
今度は若いお姉さんではなくベテランそうな女性が出てきた。
「サファイアの耳飾りを。」
「!!、こちらへ…。」
「?」
「オイ、どこへ連れて行くつもりだ。」
「特別な商品ですので、ここには置いておりません。こちらへどうぞ。」
「…ロー。」
「俺がいる。行くぞ。」
「あ、ちょっ!」
細身なのに意外と筋肉質な彼の腕に引かれてしまっては、もう抗えない。
ぐいーっと引っ張られ、渋々ついて行くことにした。
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