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日の守護者【鬼滅の刃】

第10章 遊郭後編


建物の中に居る宇髄を見る。
段々と鎌の毒が効いているのか、肌の色が変わってきている。


「ひひ、やっぱり毒効いてるじゃねぇかじわじわと。頼みの綱の小娘の鬼は今はいねぇしなぁ」


やはり、妓夫太郎は禰󠄀豆子の炎が毒を消す事を察している。

「いいや全然効いてないね、踊ってやろうか」

宇髄は強がってはいるが、誰が見ても毒が回っているのがわかる。
二刀流の刀を振り回し、妓夫太郎と堕姫に向かう。

名前も宇髄の攻撃を読み、その場から勢いよく飛び上がる。


宇髄は攻撃の合間に堕姫を蹴り上げた。
その先には、名前が空中に飛び刀を構えている。

続けて、宇髄の丸薬が大きな音を立てて破裂した。




「ちっ、すまねえ名前。こっちは仕留め損なったぜ」
『……そう簡単に倒させてもらえないみたいですね』



宇髄と名前は少ない目配せで二人同時に頸を斬る連携を取った。
堕姫の頸は名前の攻撃を受け綺麗に斬れていたが、妓夫太郎の方は攻撃を弾かれていた。


「悔しい悔しい!!なんでアタシばっかり斬られるの!!!」

堕姫は頸を直しながら叫ぶ。
やはり、何回やっても同時に頸を斬らなければいけないようだ。


そう考えていると、


「俺たちを忘れちゃいけねえぜ!!この伊之助様とその手下がいるんだぜ!!」


瓦礫の奥から伊之助と善逸が。
天井からは炭治郎が飛び降りてきた。






ーー





「テメェらの倒し方はすでに名前が看破した!!同時に頸を斬る事だ!!二人同時にな!」

宇髄は戦いに加勢に入った炭治郎、伊之助、善逸にわかるようにあえて大きく叫ぶ。
三人は宇髄を見てその言葉の意味を理解し、戦う体制を取った。


堕姫が攻撃を仕掛けると、善逸が霹靂一閃で堕姫と共に屋根の上まで飛んだ。


「善逸!!」
『……っ!』


名前は善逸を追う。
続けて、伊之助がその後を追う。


「蚯蚓女は俺と寝ぼけ丸と髪長に任せろ!!お前らはその蟷螂を倒せ!!わかったな!」



そして二手に分かれたが、堕姫と妓夫太郎はさらに変化する。


「……言いがかりをつけてくるやつは皆殺してきたからなぁ。お前らも同じように喉笛掻き斬ってやるからなあ」



堕姫の額に妓夫太郎の左目が浮かびあがった。
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