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日の守護者【鬼滅の刃】

第11章 兆し


「あ、そうだ!俺が眠ってる間に刀届いてない?刃毀れしてしまったやつなんだけど」


三人娘と名前と炭治郎が休憩のためにちゃぶ台を囲みお茶を啜っている最中。
炭治郎が思い出したように言った。
すると三人娘は急に汗をかきながら慌て始めた。

「鋼鐵塚さんからお手紙は来てます……ご覧になりますか?」

どうも様子が可笑しいがきよがそう言うと箪笥の棚から手紙を取り出した。
そしてその手紙を開くと、三人娘が慌てるのも納得がいった。


お前にやる刀はない
呪う
許さない


そう悍ましい勢いで書かれた手紙に、その場に居た全員が冷や汗を流した。


『これは……』
「まずいぞ……」
「ですよね……」


この時ばかりは、名前は自分の担当刀鍛冶が鋼鐵塚でない事に心底ホッとしていた。

『刀が刃毀れする事はよくある事だけど……鋼鐵塚さんは気難しいね』

最初に炭治郎に刀を渡しに護衛についた時も、どこか話しにくさがあった。

「里の方に行ってみてはどうですか?直接会ってお話した方が良いかと」
「里って?」

きよの提案に炭治郎は首を傾げた。


『刀鍛冶の人たちの里だよ。俺もちょうどそこに用事があるんだ』
「えっ!そうなんですか?行っていいんですか?」
『うん、行くにはお館様の許可が必要だから、数日後にはなるだろうけど』


名前はそう言うと自分の鎹鴉を呼ぶ。


『鴉を飛ばすよ、許可が出たら隠の人が迎えに来るはずだから』
「そうなんですね、ありがとうございます!」


炭治郎は刀鍛冶の里に行けるということが嬉しいらしく、嬉しそうに言った。



ーー



『じゃあ俺はこれで。また里で会おう』
「はい!」

名前は丁度蝶屋敷に里に行く案内役の隠が来たので、炭治郎に別れを告げた。
三人娘も元気よく手を振って見送ってくれた。



刀鍛冶の里は普段は隠されていて、許可がなければ案内もされない。
柱となれば一般の隊士よりは簡単に里に行けるものの、名前はまだ里の場所をよく知らなかった。
数人の隠が順番に名前を里に案内し、夕方には刀鍛冶の里に着いた。
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