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日の守護者【鬼滅の刃】

第9章 遊郭前編


宇髄は女性隊士を連れてくるといい、先に名前に遊郭に行くようにと指示を出した。
名前はまた変装し遊郭へと来ていた。




街を行き交う人に紛れ、名前は鬼の気配を探る。
しかし、前に潜入していた時と同じく、中々気配を捕らえる事が出来ない。

遊郭内部に居る鬼ならば、こんな街においそれと出てこないのも分かるが。


名前は少し嫌な予感がするのを感じた。








しばらく夜道を歩いていると、ふと名前の鴉が肩に止まる。
一般人に変に思われないよう、鴉は小さな声で名前に何かを伝えた。
名前はそれを聞くと、周りを見た後に姿を消した。



ーー




『な、なにをやってるんですか宇髄さん』



所変わって藤の花の家。
名前は鴉から宇髄の準備が整ったので一度合流するようにと伝えられ、宇髄が待つ部屋の襖を開けた。
するとそこには信じられない光景が飛び込んできた。



まず女隊士と言っていた所に、何故か炭治郎、善逸、伊之助が居た。
そして全員が、白塗りのへんてこな女装をしていた。



「女の隊員が捕まらなかったからな、こいつらに女装させて潜入させる」
『いや、何となく経緯は分かったんですが……大丈夫なんですか』



潜入なんて一番向いていないであろう三人を横目に名前は苦笑いを浮かべた。




「名前さん!名前さんも一緒の任務なんですね!」


炭治郎が嬉しそうに言う。
隣では善逸が名前の顔を見るや否や顔を固まらせていた。


「なんなの!!!どうしてこう!!!みんな男前なの!!イジメなの!?!?」


どうやら髪を下ろした名前を見て発狂しているようだった。
隣には同じく髪を下ろし変装した宇髄が居るので、尚更善逸の心を抉ったようだった。


「よし、おめえら!潜入したら一日一回の定期連絡は忘れんなよ」


準備が出来た宇髄はそう言うと名前に近寄る。



「俺はまずこの三人を例の店に売ってくる。名前は別行動で俺の嫁を探してほしい」
『分かりました』



何か緊急事態があった時は鴉を飛ばし、それ以外は一日一回皆で集まり情報を共有するようだ。
それを確認すると、名前達はそれぞれ花街へと向かうのであった。
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