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日の守護者【鬼滅の刃】

第2章 歯車が動き出す


炭治郎は名前の言葉を思い出す。






火の呼吸……?
耳飾りの事をしっている?


前に鱗滝さんに水の呼吸以外に何があるかと聞いた時に、「炎の呼吸」がある事を知った。
しかし鱗滝さんからも火の呼吸については話された事はなかったから、無いものだと思っていた。
それとも炎の呼吸と火の呼吸は一緒の事なのだろうか。

父さんは耳飾りとヒノカミ神楽を守るのは「約束」だと生前言っていた。


それと火の呼吸と、なにがどう関係するのだろうか……


名前さんはまだ何か言いたそうだった。
しかし、なにかを迷っているような表情で話を終わらせているように感じた。








……今は任務に集中しよう。



この街では毎夜毎夜、若い女性が消えている。
鬼の仕業なら、何とかしないといけない。






……







やはり日の呼吸は継承が途切れてしまっているのか。
炭治郎が日の呼吸の継承者でなければ、日の呼吸の事を教え自分の立場を教える事による危険性が上がる。
だから、まだ詳しい事は炭治郎には話せない……
確信を持つまでは。









炭治郎と別れ、名前は鎹鴉に任務を言い渡されていた。
東京、浅草近くの宿場町に鬼の目撃情報があると言うものだった。
夜も人の行き来が激しい東京は鬼が姿を隠すにも、人間を食べるにも格好の場所と言える。
それが宿場町なら、人が一人突然居なくなっても、気づくものは少ない。
そういう街だった。



そして階級が甲である名前に任務が入ったとなると、その相手は通常の鬼ではなく、血鬼術を使うであろう力の強い鬼が居るということであった。
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