第2章 再会はこの場所で、ケーキと共に
「、あなたに栄養補給係を命じます」
と何故かリンクが目を丸くした。
そんな2人を尻目に、ゼルダは淡々とだがどこか楽しそうに話し始めた。
「先日、デスマウンテンにあるゴロンシティに伺いました」
「あの火山みたいなとこですか?あそこ、人住んでるんですね…知らなかった」
ゼルダの話によるとこうだ。
デスマウンテンの溶岩や火口付近から吹き出す熱気により、ゴロンシティはもちろんデスマウンテンに近づくことすら出来なかったらしい。
同じ領土内であるにもかかわらず、直接赴かなければ分からなかったことだった。
装備などはもちろんだが、慣れない地へ兵士たちを連れて行く以上は、過酷な道中だからこそ十分な栄養補給が必須だと考えた。
兵の中にも栄養補給班はあるのだが、それは名目でただ備蓄食料を運ぶだけの役割だったらしく、その備蓄食料も乾いたパンや干し肉、ドライフルーツのみ。
道中魔物に襲われればその分体力は削られるし、せめて栄養補給だけでも今よりは満足に取らせたいというゼルダの計らいだった。
そして今度は、極寒のヘブラ地方にあるリト族が住む集落へ赴く予定があるとのこと。
彼女が話終える時には、いつの間にかコーヒーは冷めていた。
その最後の一口をはぐっと飲み干し、ゼルダのエメラルドグリーンの瞳を見つめると口を開いた。
「ご事情はよく分かりました。私でよろしければ、そのお役目是非やらせてください」
「では、。引き受けてくださるのですね…!」
「もちろんです姫様!国王陛下とのお約束はもちろん、何より貴女様からの頼みとあらば、引き受けない理由なんてありません!」
の返答に安堵したのか、ゼルダは「よかったぁ」と胸をなでおろした。
「では、よろしくお願いいたします」
「お任せ下さい、ゼルダ姫」
は立ち上がると、城に仕えていた時のように胸に手を当て、片足を後方へ下げると恭しく頭を下げた。