第2章 再会はこの場所で、ケーキと共に
その様子をじっと見ていたリンクに気がつくと、ゼルダは慌ててケーキを咀嚼し飲み込むと、咳払いをした。
「…リンク、食べてみてください。美味しいですよ」
王族と同じテーブルで食事をするのは失礼極まりないと思ったリンクは、ちらちらとケーキとゼルダを交互に見た。
「私としかいませんから、大丈夫ですよ」
さすがに食べないことも失礼にあたるか、とリンクはケーキが乗った皿を持ち上げ、すぅーっと匂いを嗅いだ。
リンク的にOKだったのか、彼もフォークを掴むとゼルダが切り分けたのより2倍ほど大きいものを、こちらもぱくっと口に入れた。
「うんうん」と小さく声を漏らし、頷きながら目尻を下げてケーキを咀嚼した。
その間もゼルダは、ぱくぱくとケーキを口に運び、その度に笑みを浮かべたりため息をついたりして忙しそうだった。
はまだ残ってるケーキを、テイクアウト用の紙にのせ、外にいる兵士たちにも一つ一つ渡していった。
思わぬ差し入れに兵士たちは顔を綻ばせ、に礼を言うと、1人ずつ順番に食べ始めた。
「ここにくずかごを置いておくので、食べ終わったら紙を捨ててくださいね」
はそう言うと、ドアを閉めてゼルダたちが座っているソファの向かいに腰掛けた。
既に2人ともケーキを食べ終えており、コーヒーを啜ってるところだった。
が席に着くと、ゼルダはコーヒーカップをソーサーに置いた。
「、とても美味しかったです。ありがとうございます。久しぶりで美味しすぎて、ちょっとはしゃいでしまいました…」
「いえいえ、姫様に美味しく食べてもらえて、料理人冥利に尽きます」
もはにかんだように笑うと、ゼルダの隣に座る近衛騎士を見た。
ここへ来た時程表情は固くなく、むしろ護衛に着いてきたらケーキを食べれて満足、と言わんばかりの表情だった。
「それで、姫様。お話とは…?」
「えぇ、実は…」