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【ONE PIECE】毒姫と外科医【ロー】

第7章 強くなりたい




『ありがとうございました、ローさん。部屋、戻りますね。』

ローに薬を塗って貰い、が起き上がろうとした瞬間、ローが再び彼女をベッドへと押し倒す。


一瞬何が起こったのか分からず、頭で理解しきれていないは、ぽかんとした表情で
ローを見上げる。



「治療は終わった。だが、まだお前が捕まったことへの仕置きは終わってねぇ。」


ローは彼女の首筋に顔を埋めると、赤くなっているところを避けて、歯を立てると柔らかい皮膚に噛み付き、吸い上げる。


『いた…ッ!ローさん…ッ。』

痛みに顔を歪め、ローを退かそうと押し返すもびくともしない。

ローが唇を離すと真っ赤な痕が残る。

しかし、その1度で終わらず鎖骨、胸へとまた唇を滑らすと同じ様に跡を残していく。

彼の唇の感触に擽ったさを感じれば、の身体がゆるりと震え、声を漏らさない様に必死になった。



『………ッ。』


の胸に紅い華の様な痕が残っていくにつれ、無意識に唇を噛んで声を我慢していると、ローの指がそれを割るようにして口内へと入り込んで来る。

「唇切れんだろ。俺の指でも噛んどけ。」

『ぅう…ッ、ローさん…やめて、ください…ッ。』



ローの綺麗な指を噛む事なんて出来るわけないと自然と口が開くと自分の口からは変に甘ったるい声が漏れてしまう。

だが、ローはそれを期待していたかのように、皮膚に吸い付くのをやめてはくれなかった。


(無理…。これ恥ずかし過ぎる。早く終わって…!)



「ダメだ。お前が誰のものか無意識でも分かる様にしねぇと。
今日みてぇに一人で突っ走って捕まるなんて馬鹿な真似を二度とさせねぇ為には、こうして教え込むしかねぇだろ。」

ローの独占欲がこれ程強いものだったとは、彼自身も思っていなかったらしい。だが、今日一人で野放しにしてこの結果だ。他の男に肌を見せた事も許せなかった。
彼女を他の誰かに取られることに酷く嫌悪感を感じていた。


『……ッ、あッ!』


ローの熱い舌がの耳へと入り込む。

ダイレクトに聞こえる水音に思わず甘い声が漏れ、身体が小さく揺れ、爪先に力が入る。逃げようとしても頭を押さえ付けられていて、逃げる事はできない。


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