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【ONE PIECE】毒姫と外科医【ロー】

第7章 強くなりたい



潜水艦へと戻るなり、ローは真っ先に診察室へを運び込み、鍵を閉めるとベッドへと転がした。


そして、へ覆い被さると、既にビリビリになっていた服を剥ぎ取り始めた。


『ま、待って…!ローさん!恥ずかしいから…!』


必死に抵抗しようとしたのだが、ローの力に到底勝てる訳もなく、あっという間に下着だけの姿になってしまう。


ローの表情は帽子であまり見えないが機嫌が悪いのは明らかだ。


(やっぱり、まだ怒ってる…。それに、ローさんが買ってくれた服だったのに、ボロボロにしてしまった…。)


上から身体に目線をやるローと目が合わせられ無くて手で下着を隠しながら、頬を赤らめて目線を外す。


「チッ。跡になってる。これは火傷か?アイツらに何された。全部話せ。」


ローの指が鎖に繋がれていた首から腕、足へと伝っていく。

確かに腕を見ると赤く跡になっていた。電気も流されたから軽く火傷しているのだろう。


『…一番偉そうな人が、服脱がそうとしてきたから抵抗したら、電流流されてしまって…。で、でも大丈夫です!その後直ぐローさん達来てくれたから、それ以上は何もされてません。この火傷もちょっと冷やせば直ぐ治るんで。』



の言葉にローの眉間の皺が更に深くなる。


(ぅう…。やっぱり怒ってる。怖いよ…。)


ローの様子にが怯えていると、ローの大きな掌が彼女の赤くなっている腕を掴むと態と思い切り握り締める。

『いた…ッ!』

「大丈夫じゃねぇだろ?全く、無茶ばっかりしやがって。もっと自分の身体を大切にしろ。毒が効かないとはいえ、痛みは感じる筈だ。」

そう言って、腕の力を緩めると、一度の上から退き、薬品棚から火傷用の塗り薬と氷嚢を持ってくると彼女の腕や足に薬を塗り始めた。


「気持ち程度にしか効かねぇとは思うが、無いよりマシだろ。」

『ありがとうございます…。』


確かに薬の効かない彼女にとっては、効果は微弱なものだとは思うが、それよりもローの優しさが嬉しかった。


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