第7章 強くなりたい
「うおーー!」
男の声で、周りに控えていた幹部らしき男たちが一斉にロー達の元へと飛び掛かる。
だが、ハートのクルー達は慌てた様子を見せなかった。
ローがベポに預けていた鬼哭を抜刀すると、を抱えたまま、「ROOM」という声と同時に刀を振りかざす。
その瞬間目の前の敵達の身体が、バラバラになった。
切断面からは出血しておらず、本人達もバラバラになった事に慌てている様子だった。
(凄い…!ローさんの技初めてちゃんと見たかも。)
「どうなってんだ!俺達の身体は!」
「ひぃっ!バラバラになっちまった!」
身体がバラバラになりあっという間に戦闘不能になってしまった幹部達に怯えたボスの男が怯えた声を出して腰を抜かす。
「ひぇえ…っ!い、命だけは助けてくれぇ!」
その様子を見たローは面倒くさげに溜息をつくと、クルー達に指示を出す。
「お前ら。適当に拘束して通報しておけ。」
「アイアイ、キャプテン!」
あっという間にシャチ達がボスや幹部達を縛り上げている間、はローのお説教に捕まっていた。