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【ONE PIECE】毒姫と外科医【ロー】

第6章 初めての上陸



暫く歩くと、ローの歩みが止まった。どうやら到着したみたいだ。
店の中に入ると、お洒落なバーになっていて、大人の雰囲気に酒を飲んでもいないのに、酔ってしまいそうだった。

こういった店は殆ど入ったことがない為、ソワソワと落ち着かない。
一方で、ローは慣れたようにカウンター席に座ると、ドリンクの書かれたメニューを手渡した。


「好きなものを頼め。」
『は、はい…。うーん、どうしようかなぁ…。』


並べられているお酒の名前はあまり聞き馴染みの無いものも多くあった。
しかし、どれだけ度数が高くとも彼女にとっては殆どジュース同然であった為、どのお酒を選ぼうが気にはしなかった。

とりあえず、飲んだことがあるお酒を頼むと、ついでに食事もローが何品か頼んでくれていた。



こうしてお洒落なバーで男の人と食事をするなんて、まるでデートみたいだ。
お腹が空いていたはずなのに、緊張で空腹を忘れてしまった。
それに、さっきからローは殆ど喋らない。

(気まず過ぎる…。せめてベポあたりが一緒だったら…。)


誰かにヘルプを求めたい一心で、店内を見渡すが、あいにく知り合いも仲間もいない。

そうこうしている間に食事もドリンクも揃い、お互い無言で食事をする謎の空間が出来上がってしまった。


しかし、その沈黙が突然破られた。

「お兄さん、良かったら私と飲まない?」

「あら、イケメンさん。そんな子よりも私と飲んだほうが楽しいわ。」


突然見知らぬ女性達がローの周りを取り囲み始めたのだ。
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