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【ONE PIECE】毒姫と外科医【ロー】

第6章 初めての上陸



島に到着すると、食料などを買い出しする組と船番組に別れることとなった。


はローと買い物予定だ。
一人でも大丈夫だとは伝えたが、初めて外の島へと出た為迷子にならないようにと付き添ってくれるみたいだ。
案外優しいだなんて、失礼なことを考えてしまった。


「ログが溜まるまで3日間は留まる予定だ。くれぐれも面倒事は起こすなよ?船番以外は仕事が終わり次第自由行動とする。」


ローが指示を出すと、クルー達はテキパキと動き始める。皆んな早く自由行動に移りたいが故だった。

栄えた町ということもあって、シャチ達もテンションが上がっているようだった。

「ひゃっほー!今夜は可愛い姉ちゃん達と飲み歩くぞ〜!」
「あんまり浮かれるなよシャチ。また女の子に振られるぞ。」
「うるせぇ、ペンギン。」


「メスの熊いるかな……。」
「「いねぇよ!!!」」
「スミマセン…。」


賑やかなベポ達にはいつもの事だと見向きもせず、ローは愛刀を手に此方はスタスタ向かってくると、「行くぞ」と短く言い、街の方へと歩き出す。

『はい!』

ローの長い足に置いていかれないように小走りで彼の後ろを追いかける。

きっとローも早くやらなければならないことを終わらせたいのだろう。

(ローさんも女の人達と早く遊びに行きたいのかなぁ。)


そう考えた瞬間、チクリと胸が痛む気がした。




一方、とローの背中を見送ったベポ達は二人を見て何とも言えない感情に浸っていた。


「船長、ぜってーちゃんの事狙ってるよな。チッ、抜け駆けずりー。」
「シャチ、キャプテンに聞こえたらまたバラされるぞ。」
「キャプテン珍しく楽しそうだよね。」
「嗚呼。船長が女の子にああやって優しくするなんて珍しいよな、ホント。」



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