第4章 歓迎会
案の定先に潰れたのは、シャチだった。
には毒が効かない。故に肝臓の代謝がとても優れた彼女にとって酒など水同然だった。
変わったことといえば少しテンションが高くなったくらいだろうか。それは酒というよりは雰囲気に酔っているに近かった。
目の前のシャチは顔を真っ赤にして机に突っ伏している。
「おぇ……。俺はもう、限界…。やるなぁ、ちゃん。」
『あれ…シャチさんもう限界ですか?もう少し飲みましょうよ。まだ私飲み足りないです。』
「これ以上は勘弁してやってくれ、。」
シャチにジョッキを押し付けようとするをペンギンが必死に止めた。
その様子を見ていたローが深い溜息を一つつくと此方へとやって来る。
「飲み過ぎだ、。酒の過剰摂取は身体に悪りぃ。」
そう言ってローがの手からジョッキを取り上げると、少し不服そうな顔でローを見上げる。
『あ…ローさん。私…ローさんとも飲みたかったのに…。』
「…………仕方ねぇな。一杯だけだ。」
そう言って酒を持ったローと彼が座っていた端の席へと移動した。
(キャプテン、女の子には甘いんだな…。)
と1人ペンギンは思ったが口には出さなかった。