第4章 歓迎会
シャチ含め酔い潰れたクルー達が部屋に運ばれていく中、はローと部屋の隅にあるテーブルで呑み続けていた。
テンションが上がりきったは自分が作っている薬について話始めたが、その勢いが治まることは無い。
周りのクルーから見れば彼女の話は難し過ぎて何を言っているのか理解出来なかったが、ローは医者として興味深い話だったらしい。
酒を呑みながらその話を興味深げに静かに聞いていた。
『それで、この前その薬の副作用を調べてたんだけど……ってもうこんな時間?!ごめんなさい。一緒に飲みたいって言ったのに、私ばっかり喋っちゃいました。』
「別に良い。おもしれェ話も聞けたしな。」
気付けばあっという間に時間も経ち、クルー達は皆んな部屋に帰り、ローと二人きりだった。
二人の間にあるテーブルには何本もの酒瓶が空いていたが、二人とも素面同然であった。
しかし、流石に疲れも溜まっていたのかはウトウトとし始めていた。
その時、身体が宙に浮く。気付けば、ローに姫抱きにされていた。
「流石に疲れただろ。寝てろ。」
その言葉に安心したように頷くと自然と睡魔に襲われる。
静かに寝息を立て始めた彼女を見下ろしながらローはボソリと呟く。
「お前がドフラミンゴに立ち向かう姿、勇敢だった。」
(俺もお前みてぇに奴に立ち向かう。必ず俺が奴を潰してやる。コラさんの為にも。お前を守ってやる為にも。)
彼女を抱えながら部屋を出ると、自室のベッドに寝かせ、自分も眠りについた。