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【ONE PIECE】毒姫と外科医【ロー】

第3章 ハートの海賊団


『え……。それって…ローさんの仲間になって、海賊になるって事ですよね?』


「嗚呼。悪りィ話ではねぇ筈だ。もしまたアイツらが襲って来た時、俺たちがお前を守ってやれるし、お前の街も家族も守れる。それに毒薬の研究を好きなだけさせてやる。」



確かにローの言う通り、自分にとっては良い話ばかりだ。正直、薬学ばかり追い掛けていた為、体術や剣術はからっきし。

今になってもよくあの場面で飛び出して行ったものだと思う。


守ってもらえる上に毒薬の研究も好きにさせてくれるなんて、優しいにも程がある。



(ローさんもやっぱり毒薬とか興味あるのかな…。自分の知識が役に立つなら、良いんだけれど。)



このまま置いて来てしまった家族や町の友人達と離れ離れになるのは心苦しくもあったが、それよりも彼らを危険に晒したく無い思いが強かった。



(家族や街のみんなには後で手紙でも送ろう。きっと事情を知れば納得してくれる筈だ。)



色々考えて漸く決心が着いた。


『私、ローさんの仲間になります。一緒に航海させて下さい。』


「決まりだな。そういえば、名前は何だ。毒姫だと呼びにくい。」


『・です。』

「。改めてウチのクルーになったからには容赦はしねぇ。俺の言う事は絶対だ。
生憎だが、女のクルーはまだお前1人なんだ。色々と配慮はしてやるつもりだ。
後の詳しい事はベポ達に聞くと良い。」



ローの言葉にこくりと頷く。女は私1人だと聞いて少し不安になるが、ローさんが悪い人には見えなかった。厳しいけど、きっと仲間思いの良い人な気がした。

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