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テニプリ短編集【幸村精市】

第4章 平凡な【幸村】


「うわぁ。まじかぁ。」

『大変な量だね……。』

「今日中に終わるかな…?昼休みもあと10分ぐらいしかないし」

『そうだね。とりあえず出来るだけやって無理な分は…』

「放課後やる?」

『放課後、俺は部活があるんだ…』

「あ、そうだよね。放課後は私がやっとくよ!」

『うーん。とりあえずやれるだけやろうか。』


そう言って作業を始めた。

『さっきは友達と盛り上がってたね』

「えっ聞こえてたの?」

『ちょっとだけね。うちの部員はやっぱり人気あるみたいだね』

「そ、そうだね。かっこいい人多いもん」

『〇は誰が良いって言ったの?』

そこは聞いてなかったんだ。良かった……。

「秘密だよ(笑)恥ずかしいもん」

『秘密かぁ。フフッ余計気になるな』

バレたら気まずくなっちゃうじゃん。
うーん。でも言われなれてるから大丈夫かもしれないけど。

「いつか言いたくなったら言うよ!」

『そっか。楽しみにしてるよ』


ドキドキと楽しい時間はチャイムの音で終わってクラスに戻った。

こんなに長く話したのは初めてだったからか授業が始まってもドキドキが止まらない。
午後の授業はあまり頭に入らなかった。


予定通り終わらなかった先生からの手伝いを放課後1人で教室に残りやることに。

窓からはテニスコートが見える。

幸村はちゃんと部活に行ってるみたい。
昼休みは楽しかったなぁ。
一人でやるには中々の量がまだ残ってるけど遠くに眺めながら作業を始めた。


数時間かけてやっと終わった。
外はもう暗く完全下校の時間も迫ってる。
早く準備して出ないといけないけど疲れでなかなか動けない。


テニスコートを見ると練習も終わってて1年生かな?コートの整備をして帰る準備をしている。


幸村やレギュラー陣の姿はもう見えない。
帰っちゃってるよね。
重たい体を起こし帰る準備を私もはじめた。




ガラッ!!!!
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