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テニプリ短編集【幸村精市】

第4章 平凡な【幸村】


私は普通の学生だ。

クラスの中心人物でもなければ、友達がいないタイプでもない。

所謂、平凡な子。


「この学校なら誰が1番かっこいいーと思う?」

「やっぱり仁王かなぁ!あの雰囲気良くない?」

「私は柳かな?頭良い人のが絶対良い!」

「みんな分かってないなー。やっぱり真田だよ?あれは浮気しないタイプだし私は付き合いたいもん!」

えーー!?(笑)などとよくある恋愛話しでみんなと盛り上がっていた。


「〇は変わらず幸村なの?」

「うん。私は幸村かな。一途だから(笑)」
1年の時からずっと片思いしてる人。


「幸村ねーーー!あれはライバルしかいないよね(笑)」
「他校にもファンだらけだよね」

わかっている。
幸村は強豪テニス部の部長で1年生の時から一目置かれるぐらいテニスも上手い。
他校の女の子から告白された回数なんて数え切れないほどだろう。


「告白する気はないからいいの!」


同じクラスでただのクラスメイトぐらいでの会話は出来てるからそれだけで満足してる。
変に告白なんてして、気まずくなりたくないだけだけど。


「でもまぁ、今日はちょっと幸せなんじゃない?」

「ま、まぁね…(笑)」

実は今日は幸村と同じ日直の日。
先生がシャッフルで決めるタイプの人だからほんと奇跡!
日誌書いたり黒板消したりといつもはめんどくさいけど幸村と一緒だから今回の日直は楽しい。



昼休み


「おーい。今日の日直の2人ー!ちょっと先生の手伝いしてくれ。」


そう言われ幸村と職員室に向かった。
言われた手伝いは今度使うプリントをクラス分纏めるという作業。


「これ、悪いんだけど今日中にやっててほしいんだ。先生職員会議で時間なくて…。すまん!!!」


大量のプリントとホッチキス2つを渡されて先生は逃げた。

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