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テニプリ短編集【幸村精市】

第2章 仕込み【幸村】


これ以上されるのは怖いしこのまま最後までしてしまうと戻れなくなりそうな気がする。
初めてをこんな形でするのも嫌だ。


『やめないよ。』

そう聞こえた瞬間下着はずり下ろされ、幸村の指が私の中に入ってきた。

「痛いっっつ!!やめてって!!痛いからっっ」
痛みのあまり涙が出てきた。


『泣いてるの?俺そういうのもすごい好きなんだ!』
『まだ俺の事嫌いだよね?たまらなく興奮する』


もうこの男はダメだ。
私の意見は通らないようだ。痛みに耐えるしかないと思った


思ったのに無理やり入れられた指は私を労るように優しく優しく動かしてきた。

「……いっ!…ん、」
ゆっくりほぐされたからなのか痛みがなくなってきた。


『さっきみたいなのも興奮するけど初めてはいい思い出にしなきゃね。2本目入れるから力抜いて』

そう言いながらまたキスをされる

「あっっっ。ん!……」

2本目の指は苦しいけど痛くはなくて、キスのせいなのかもうトロトロになっているのが自分でもわかる。

ゆっくり丁寧に最初のような乱暴さはもうどこにもない。


幸村は何がしたいの……

なにもわからなくなってきた。


『そろそろいいかな?いれるよ。』


「えっ、ほんとにそれは待って。好きな人と初めてはしたい」

『〇は俺じゃ嫌かい?』
またあの甘い顔だ。そんな顔されると断れない
甘え上手なの……
私がちょろいだけ……?



「や、優しくして下さい……。」

『フフッ。ありがとう。』
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