第40章 誰がため・不死川実弥
次の日、が目を覚ました時には、実弥は居なかった。朝早くに出たようだ。昨夜は、あの後も何回も抱かれ、は気絶するように眠りについた。体には、赤い痕が散らばっている。
「鬼狩り様、お風呂はいかがですか?」
お言葉に甘えてはお風呂に入らせてもらう。
お風呂が終わると食事が出てきた。藤の花紋の家の者に話しを聞くと、全部実弥からの指示のようだ。
(そうやって優しくするから、好きになるんじゃない。)
は温かいご飯を口に運んだ。
それから、数ヶ月。
風柱邸では、いつもと同じ日常が繰り返されていた。
時間があれば稽古。夜は任務。藤の花紋の家に泊まる事もあったが、色っぽいことも特になく、日々が過ぎていく。
二人は師範と弟子であった。
「もっと気合い入れて打ち込めェ。」
「はいっ。」
木刀を手にした二人は、風柱邸の庭で打ち込み稽古中だった。
が実弥に向かって駆け出す。と、の目の前が真っ白になった。そのまま地面に倒れてしまう。
「っ!?」
実弥は慌ててに駆け寄った。は気絶しているようだった。実弥はを抱き上げると、蝶屋敷に向かった。