第40章 誰がため・不死川実弥
の目から、次々と涙が溢れた。
「、、、の子です、、、」
「なんだって?」
「だから、、、師範の子供なんです。」
今度は実弥が驚きで目を丸くする。
「私が師範以外の男性と関係を持ったと思ってるんですか?師範、言ってくれたじゃないですか。『俺以外に抱かれるな』って。私は、師範しか知りません。」
実弥の腕に力が入る。
「師範、大好きです。」
実弥は、ふっ、と笑うと、の涙を親指で拭う。
「師範の名前、忘れたか?」
「、、、実弥さん、大好きです。」
二人はどちらともなく、唇を合わせた。
「とっとと荷物まとめろォ。帰るぞ。」
「はい。帰りましょう。」
実弥は体を離すと、のお腹を撫でた。
「寂しい思いさせて悪かったな。これからは、父ちゃんがいてやるからな。」
の目から、再び涙が溢れる。
「泣き虫な母ちゃんで困ったなぁ。」
実弥の手がの頭を優しく撫でる。
3人での生活が始まるのは、もう少し先の話し。