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(名探偵コナン】生まれ変わったら名探偵の姉でした(改)

第37章 漆黒の葬列 後編




コナン「オレも行く!!」

椎奈「いいえ、ダメよ。元の姿の哀ちゃんが無事に煙突に隠れてやり過ごした後、誰にも姿を見せず安全に再び戻った彼女を匿って脱出しなきゃいけない……。子供の貴方が行っても不便な事だらけだし、博士もご老体で体力に限度があるでしょう?私達は組織の哀ちゃんに対する執着も、観察眼も侮っていたの……。行くなら新一じゃなくて、私よ」

コナン「そっ……そんな危険なこと……オレこそ姉さんにさせたいわけじゃ、」

椎奈「ねぇ博士、防護服ある?」

博士「あ、ああ……」

コナン「姉さん!!!」



このまま話している間に、どんどん作戦の時間が迫ってくる。ジンとウォッカがシェリーとピスコの始末に来るのだ、新一や組織にバレずに二人を救出しなければならない。何せ現場が報道陣もいるホテルなので大騒ぎになってしまうばかりか、民間人にどれほど被害が出るかも分からないのだ。なので誰にも目撃される事なく、暖炉を使って屋上に逃げた哀ちゃんを追って殺そうとするジン達を無力化する為、周囲のホテルより高い狙撃可能な屋上に景光くん、彼らをホテル内で追跡して様子を見張る銃を所持する刑事が二人ついている。

だから作戦成功の為には、絶対にコナンをホテル内に戻しちゃいけないわけで、心配してくれるこの子には悪いのだけど強行突破だ。私が博士の車の助手席の下に乗せててくれた小さい折り畳みの防護服と、コナンの首元の蝶ネクタイ型変声期を掴み取って逃走。姉さん、という悲痛な呼び声が聞こえるけれど今は無視、せいぜい私や両親や周りの人達の気持ちを実感してくれ。









さて、無事にホテル内へ入り込んだ私はまずはトイレは直行し、長袖である喪服の下に防護服を着用する。下半身の服装はズボンタイプなので、上手く隠して着ることができる。これら防護服は極薄だけど銃弾や刃物を至近距離でも貫通させず、血糊まで出せる阿笠博士が作った公安公認の最高装備である。実際にマネキンを使って試験した刑事達を相当驚かせ、採用してからは装備を義務付けられるほどに素晴らしい一品。

それを着用した私や公安支給の顔・声・指紋、虹彩の認証に加え、パスワードと協力者NO.も入力するセキュリティ万全な端末で司令塔・風見さんに指示を仰ぐ。通話状態にしたら端末は服に仕舞って、耳にマイク機能付きイヤホンを装着する。
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