第1章 开始
時間は過ぎて組織の日本支部がサツに見つかって、気付いたら独りになっていた。
金は腐る程あって、料理も作れて、どこに行っても、何をしても良い。
そんな状況の後直ぐ、10になったときに春と出会った。
同じ小学校、同じクラスで、春が話しかけてきたのがきっかけ。
「 なー、有栖川夏羽ってオマエ? 」
「 ?、 」
「 ……その目の傷、オレのと似てンなーって思っただけ 」
「 傷? 」
「 おー。 オマエ、きれーな目してんな 」
「 ………怖く、ないの? 」
「 、ハ? 」
ガキの頃、一度だけの“ ヘマ ”の罰として出来た傷とこの目の色。
目尻に入った大きな傷と、血に染まった様な紅い紅い瞳は、周りから気味悪がられていた。
別に気にしてなかったし、寧ろだから何? とも思っていた。
でも、だからこそ普通に話しかけてきたヤツが珍しいと思った。
「 どこが? 」
「 …… 」
「 きらきらしててきれー。 その傷でもったいねーけど 」
まーお揃いだしいーんじゃね? と笑いながら言った春に、うちは釘付けだった。
口元に入った傷は確かにうちの傷とそっくりで、場所だけ移動したみてェで。
「 …なまえ、 」
「 あ? あー、三途春千代 」
「 …春。 春は、強い? 」
「 強ェぞ!! 勝負すっか? 」
「 ん、 」
「 !? 」
あの後ホントにケンカして、同じくらい強くて驚かれて。
それからはどんなときだって一緒に行動するようになった。