第3章 标志
「 ………そーゆートコ、 」
ズリィな、なンて。
思わず口に出してしまいそうになった言葉を呑み込んで、代わりに強く強く抱きついた。
「 そーゆートコ、が何だよ 」
「 何でもねェよ 」
「 何でもねェことねェだろ 」
「 何でもねェことねェことねェよ 」
「 何でもねェことねェことねェこと……ア゛〜〜〜もうわっかンねェじゃンかよ 」
「 わっかンねェことねェだろ 」
「 わっかンねェことねェこと………………スイマセンデシタ夏羽サン 」
「 宜しい 」
どうでも良い、とりとめのないことに笑える幸せ。
1mmも離れないまま、今を噛み締めた。