第3章 标志
「 ただいま戻りましたよ〜〜〜、ッと……春? 」
「 ッ、夏? 本当に夏だよな?? 」
「 もしこれがうちじゃねェなら殺すけど? 」
「 俺が夏以外のヤツを抱き締めるワケねェだろ 」
「 なら何だったンだよ最初の確認は 」
アジトへ戻った瞬間に視界が奪われ、大きな胸の中に閉じ込められた。
背中に腕が絡み付いて、強く強く抱き締められる。
「 なァ、痛ェってば 」
「 自業自得だろ、 」
「 ハ〜〜〜? どこがだよ 」
「 どこが、って!!! お前が、夏が何も言わねェで帰って来ねェし!!!! 部下共にもクソ灰谷にも九井にも鶴蝶にも見てねェとか言われるし!!!! マイキーはずっと黙ってるし!!!! 」
「 声でか。 ア゛〜、ごめンな? まさか寂しかった、とか? 」
「当たり前ェだろ!!!!!!!!!!!」
「…………ハ、」
冗談半分で言った言葉を全身全霊で肯定されて、思わず気圧された。
たった1週間、たった7日間、たった168時間。
確かに触れられていないし会えてもいない、でも。
「 おま、今まで会えてなかったときはそンなに気にしてなかっただろ 」
過去にも何回か無言で何日間か家を空けたことがあるが、そンときは「どこで何してたンだよ、あんま心配かけさせンな」ぐらいで済んでいたハズだ。
それが何で急にこンな、まるで今までとは違う様な、