第2章 使命
「 マイキー。 ビビった 」
「 夏しか気付けねェんじゃね? 気配とかには敏感なハズだけど、流石にマイキーはな〜 」
「 言われてんぞ首領 」
「 なんか悪かったな 」
何故か謝る首領、笑う幹部達。
春以外が集まるココの部屋で、反社とは思えないほんわかした空気が流れる。
「 ん、もうちょいで出来ると思うから皿出してくれねェ? 」
「 おー。 コレでいいか? 」
「 あーー、蘭と竜胆はそれで良いけどマイキーのはもーちょい小さいヤツ、、、そうソレ。ソレ持って来て 」
「 あいよ 」
丼にリゾットを盛り付け、卵黄を割り入れて黒胡椒を少し多めに回しかける。
全員分を盆に乗せて机に向かえば、何故か恋愛相談(???)が始まっていた。
「 で??灰谷の女、今どんな感じ? 」
「 いやどーもこーもなく可愛い 」
「 りんど〜はベタ惚れだなァ♡ ま、俺もだけど〜 」
「 出来たぞ、置いとくな。 ……風花の話か? 」
「 そ、アイツが今日も尊いって話 」
「 最近会えてねェな、また遊び行っていいか? 」
「 夏なら大歓迎〜〜………コレ美味くね?? 」
「「 それな 」」
「 ……うん、美味ぇ 」
バクバク食ってるココと灰谷2人は良いとして、重要なのはマイキーの反応だ。
湯気が立ち昇るリゾットをスプーンで口に運ぶマイキーを見て、内心ホッとする。
ちなみに風花っつーのは蘭と竜胆に囲われてる女の子で、うちとも仲良し。
軟禁……つかほぼ監禁状態だが、本人は特に嫌がってないとのことなので、偶にうちがお菓子を持って行ったりするだけで満足らしい。