第4章 友達って良いよね
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ー産屋敷邸ー
女の子「お館様のおなーりぃー」
可愛らしい女の子の声と共にお館様が姿を現した。柱達とまゆは一斉に跪く
天道「お館様におかれましてはご壮健で何よりでございます。益々のご多幸を切にお祈り申し上げまする」
朔也「総司ありがとう。皆おはよう、朝から呼び出してすまないね。今日はまゆについて皆に相談しようと思ってね。今までまゆは縁壱の育成中の継子として入隊せずにいたけど、昨日十二鬼月を斬ったのが下の子達にも知れわたっているようでね」
緑野「と、申しますと」
朔也「うん、知られている以上は入隊していない継子で居るのは流石に問題があると私は思うんだ。縁壱はどうかな?」
縁壱「私しも御館様と同意見でございます」
隼人「妥当だな」
縁壱の顔色は頗る悪い。まゆを独り立ちさせる不安と、そんな事を思う自分への戸惑いでどうにもならないのだ
朔也「まゆ、入隊してその力を鬼殺隊に貸してくれるかい?」
まゆ「はい!!よろしくお願いします!」
まゆは縁壱に拾われたあの日、最終選別を受けに藤襲山へと向かっていたのだ。異存など有ろう筈もなかった
お館様「でね、まゆの待遇なんだけど今迄単独で隼人や縁壱の任務、藤襲山に行く途中で合わせて三十体程の鬼を斬っている。おまけに十二鬼月を斬ったとなると癸からというわけにはいかない。そこで皆で考えたい」
透寿郎「階級は甲で良いのでは?」
隼人「単独でそこ迄やるのは一般の隊士では難しいだろう事はわかりますが…」
朔也に話を振られた柱達は考える。他の隊士達に話が知れているのであれば、まゆの実力と実績を考慮した上での的確な判断が必要だ
緑野「ならば準柱という扱いで良いかと」
難しい顔をして考え混んでいた緑野が発言をする。流石は年長者と云った所だ。落とし所をシッカリ見つけたらしい
金次「何柱かわからんぞ」
天道「準日柱でよかろう。それかセカンドチャンスを私は推す」
風柱・冴島「日の呼吸と影の呼吸を使うんだったら日影柱とかよくね?」
まゆ「日影の女みたいですねそれ…」
日影柱は無い!!とまゆは思う
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