第36章 赤ちゃんと…
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私まゆさん、今…………
陣痛が来ているの………………
ある日の新月の夜
お腹が超痛い
きゅーって、ぎゅーって、お尻から突き抜ける痛み
痔じゃないよ?
まゆ「ねぇ、これ陣痛かもしれない…」
しかし、誰も居ない
旦那達任務だし、無一郎と有一郎は育ての所だし雅勝と理壱は夜勤
さて、どうしようか…………?
まゆ「うぐっ…いでぇぇっ!オガァーーン!!」
あっ、ダメだ。母上は寿火と千寿郎の世話。ってか寝てるよね
陣痛の間隔と痛みはまだまだ。出産には程遠い……………
経産婦は、お産が進むのが速い。陽縁の時は、『あっ』と言う間だったなぁ…
まゆ「う゛っ…………ぐぅ……………」
誰か尻の穴を何かで押してくれうぇぇぇ!!
鷹男「カァー!!縁壱ト巌勝任務完了今カラ帰ル!!…………ッテ………産マレルゥゥゥ?」
まゆ「とっとと帰って来いって言って来いやぁぁぁ」
鷹男「ラジャァァァ」
まゆ「ん゛…ハッハッハッハッ…急にお産進んで…」
一人は不安。側に居てくれるだけで良いのにって思う。永い永い時間を生きてきた
いつからこんなに弱くなったんだろう?
まゆ「まっ、痛いもんは痛いわよね…にぎゃぁぁぁぁ」
ツーンとする痛みは止めて?マジで!!なんて思ってたら旦那が達帰宅
巌勝「まゆっ、死ぬな!!」
靴を脱げ、そして私は死なない
縁壱「まゆ、桶とお湯は何処だ?どうやって沸かすのだ?」
今回は何も用意してないからヨロシク
しっかし、二人とも相当慌ててるみたいね(笑)
まゆ「縁壱さん、巌勝さん、大丈夫だから落ち着いて?熱いお湯を沸かしておいてください。後で調整するから水もお願いします」
巌勝「産婆を呼ばねば!!」
まゆ「大丈夫だから。私魔族だから何とでもなるからね。慌てないで産着を用意してくださいますか?」
巌勝「御意!!」
あれ、以外に私冷静
経産婦の余裕かな…?
ってか『御意』って、どんだけテンパってんのよ(汗)
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