第4章 友達って良いよね
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まゆ「もう一匹近付いてくる…あっ、主様(今度は今迄のより強い…あはぁ、水柱どこ行ったぁぁぁぁぁ!?)」
織田「ゼェハァ…おみゃーさん速すぎんか?天晴な素早さに感服だがねwww」
一体片付くと、織田が息を切らせて楽しげにまゆの所にやって来た。一方まゆの心の中は大変な事になっている
まゆ「主様、柱が来るまで時間を稼ぎます故、何卒その物陰で見ていてくだされ(天道様の気配なし…私が斬るしかないのかっ。来たっ)」
ガキンッ ドカッ
花巻「主、こなたの前入った新人さんでありんすね 。わっちは花巻と申しんす。よくもわっちの想い人を殺しんしたなぁ。 いたぶり殺してあげんしょうね」
まゆ「見くびるな、私はお前に殺られる程弱くはない。覚悟なされよ(あれっ、お目々に下弦の参って書いてあるよ!?)」
女の鬼の目には『下弦の参』の文字。藤襲山への道中で会った下弦より格上である。
「影縫い!(チッ、当たらない…)」
まゆは影縫いを連発するが当たらない。それは、天道が来るまで持ち堪えられられなければ、里に被害が出てしまう事を恐れている為の焦りだった。この場に縁壱や隼人は居ない、今までとな違う状況に混乱しているとも言える
花巻「主は面白い技をお持ちでありんすねぇ。殺し甲斐がありんすなぁ」
ドカッ ガッ
花巻はまゆの後ろに回り込み爪を振り上げるが間一髪逃げ仰せ、花巻の鋭い爪が土と石を抉った。その隙を逃さずまゆは技を繰り出す
まゆ「日の呼吸・円舞!チッ」
スパッ
花巻「ぐっ…痛いじゃないの!この餓鬼だけは絶対喰らってやるわ!(再生が遅い…?)」
円舞を仕掛けるも腕を落としただけで頸には届かなかった。まゆは焦る気持ちを抑え後ろに飛ぶ
体制を立て直し再び攻撃を仕掛けるが中々当たらない。そんな戦いを繰り返していくうちに花巻の攻撃パターンがわかり、まゆの目には隙の糸が見え始めていた
確実に攻撃が当たる回数が増えているのだ
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