第3章 運命の歯車
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縁壱「まだその男を忘れられないのか?(どうか違うと言ってほしい…)」
まゆ「うーん…そうなんですかね。普段は考えないようにしてますからね」
煉獄「今は日々精進してもっと強くなれ!それに鬼殺隊には色男が沢山いるからなハッハッハ!」
緑野「まゆ殿の好みの男も居るやもしれぬな」
隼人「うーむ…まゆの好みは中々居ないと思うぞ…(巌勝だからなぁ…恐らく縁壱位しか掴まえられないのではなかろうか。しかし縁壱は嫁さんと子供を亡くしたばかり…まゆに気持ちがいくとは思えんがな)」
まゆの理想・好みは果てしなく高い。理想の男が巌勝だったのか、巌勝が理想になったのかは定かではないが筋金入りなので、まゆの好みの男を探すのは中々に難しいのだった
まゆ「私の好みは背が高くて超イケメンで、私より強い人かな…他にもあるけど内緒です(笑)」
縁壱「…(そこ迄惚れさせた男が近所に居たのか…)」
縁壱にはまゆの好いた相手が誰なのかも検討がつかない。それは当時、縁壱は屋敷の外に出た事はなく、遊び相手は巌勝かまゆを始めとする御影兄弟だけだったからだ
隼人「理想が高過ぎて笑えんぞ…」
縁壱「…(まゆの心を射止めた男は誰なんだ)」
知りたいが隼人に聞いたところで教えてくれる筈もなく、聞いても自分が知るわけもない。縁壱は、名も知らぬ男に苛立つばかりだった
煉獄「うむ、選択肢少ないな!話を聞いた限りではまゆ殿より強い男はそうは居らんからな!!」
緑野「まゆ殿より強い男…柱かそれに準ずる者位じゃないか?行き遅れるぞ」
天道「嫁に行くだけが人生ではなかろう」
縁壱以外の柱「「「うぉっ!?」」」
いつも天道は話を聞いていないと思われているが、影が薄いだけで話は聞いている。金次曰く「いきなり喋りだすから心臓に悪い」とのこと
天道「お祖母様が言っていた。自分の思うがままに進め、その先に答えは在ると…まゆが選んだ道、好きにやらせれば良い。女の身で侍を名乗る以上は嫁に行けぬ覚悟ぐらい出来ているだろう」
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