第3章 運命の歯車
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まゆ「ありがとうございます!性別間違えて産まれてきたとか言われちゃうんですよ〜あはははは」
隼人「女子にしておくには勿体無いと昔から思っていた!ハッハッハ!なぁ縁壱!」
縁壱「えぇ、まぁ…(男色ではない私としてはまゆが女子で良かったのだが…)」
男兄弟の中で育ったまゆは非常に男らしい。男関係以外は、と云う前提ではあるが…
ー鳴柱ー
鳴柱・緑野「まゆ殿は年齢はいかほどでござるか?」
まゆ「十五歳です♪」
鳴柱・緑野「ふむ、良い年頃だ。我が弟が十六でな、顔も性格も良いのだがどうも気が弱くてなぁ〜まゆ殿の様な強い女子が嫁に来てくれたら有り難いのだがどうだ?」
まゆ「すみません、今は考えられませぬ故…」
申し訳なさそうに答え、緑野に頭を下げる。嘘ではなく、巌勝に未練があり過ぎてまゆは本当に考えられないのだった
隼人「鳴柱殿、まゆは嫁に行かぬ覚悟で鬼殺隊に居る故一生独身だ!」
縁壱「まゆはまだ若い、先はわかりませぬぞ…(家に帰りたくない理由はそこら辺にありそうだ。そこ迄の決意させた者が近くに居るのだろうか…)」
隼人はまゆを代弁するかの様な発言をした。縁壱は隼人の言葉から事情を推測するが、深い所までは分からない。家が嫌だと言っていた事から、まゆを傷付けた者が近所に居る事だけは何となく分かったようだ
鳴柱・緑野「そうか、それは残念だ。気が変わったら言ってくれ!真に顔も性格も良いからの!」
まゆ「はい、その時は是非!」
ー水柱ー
水柱・天道「日の呼吸と影の呼吸を使えるそうだな、お前の実力を見たい。後で試合をしよう。継国殿宜しいか?」
縁壱「私は構わぬが…まゆはどうだ?無理しなくて良い」
(勉強になる故やらせたいが…)
まゆ「是非!!」
まゆは見掛けによらず好戦的である。もっとも好戦的でも無いのにも拘わらず、好き好んで鬼殺隊に入ろうと思う女子は居ないだろう
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