第3章 運命の歯車
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手を繋ぎ、会話をしながら廊下を歩いていた。縁壱はまゆの歩幅に合わせ、ゆっくりと歩いている
縁壱「まゆ、怖くはないか?昨晩は亀島殿に絡まれただろう。私が居ない時が心配だ」
まゆ「大丈夫です!昨日は緊張してただけで、その手の輩は慣れてますし。ありがとうございます♪」
まゆは十を過ぎた歳の頃から、所謂ナンパと云うものに幾度となくあってきた。しかし毅然とした態度で撃退するか、腰に挿してある木剣で撃退してきたのである
縁壱「そうか…気を付けるのだぞ?(男を引きつける何かがまゆにはある…分かっているが嫌な気分だ。私は何と我儘で傲慢なのだろう。まゆは私のものでもないのに…)」
まゆ「はい!(巌勝さんにもよく言われたなぁ…)」
縁壱とまゆが話していると浦太郎が仲間と共に現れた
浦太郎「日柱様お疲れ様です。やっほまゆちゃん、昨日ぶりだね♪まゆちゃんの事話したら是非会いたいって言うから連れてきちゃった♡」
縁壱はまゆが「大丈夫」だと言っていたので「あぁ、お疲れ様」とだけ言い様子を見る事にした
まゆ「そうなんだ。皆様お疲れ様です。日柱である継国縁壱の継子の御影まゆと申します」
桃太「おー、お前がまゆか、俺様は野上桃太よろしくな!」
真希「真希っていいまーす!昼間食堂で働いてるの♪よろしくぅ〜」
映司「俺、火野映司!まゆちゃん女の子で体もちっちゃいのに凄いなぁ〜!日柱様の継子なんだよね?いやぁ〜ホント凄いよ!!」
柱が居ようと、お構い無しに『ゴーイング マイ 斜め上へ』な彼等であった為、非常に面倒くさい。逆に言えば裏表が無いだけとも言えるが…
しかし、これがまゆの鬼殺隊人生を、凄く大切なものに変えていくのを知るのは、まだ少しだけ先だった
まゆ「よろしく!!」
浦太郎「まゆちゃ「亀公はうるせーから池に帰れっつーの。おい、まゆ、オメェ強いんだろ?俺と勝負しやがれ!!」」
縁壱とまゆを除く全員が『はっ?』という顔をして桃太を見る
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