第35章 チョロいんです♪
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無一郎「僕、直ぐに大人になるからまゆお姉さんと結婚する。良いよね?」
良いわけいでしょっ
ハッ!?巌勝さんから怒気が!!怒気がドキドキなんつって(笑)
巌勝「駄目だ。大体がお前達は無職の子供ではないか!」
理壱「論点そこじゃないです」
縁壱「兄上、落ち着いてくだされ。大人になって働けば良いと云う問題ではありませぬぞ。人と神魔は寿命が違います故、互いに悲しみを背負う事になります」
流石は天然素材兄弟…ズレるズレる……
まゆ「違うよね。私は誰の嫁なのよ!これ以上天然素材の旦那が増えてたまるかい!!」
雅勝「母上ちがーう、何かちがーう」
おっと、危ない危ない…継国ワールドに引き込まれたら終わるわ
有一朗「じゃぁ何で駄目なのさ。ケチっ」
巌勝「ゴホンッ…ケチではない。私達はこれから何百年、何千年と共に生きるのだ。その中でまゆの隣に居るのは私と縁壱だけで良い。と、いうより他の男は要らん!!嫌だ。私が拗ねる!!」
美月「大人として説得するつもりが、ついつい本音出しちゃったじゃんっ」
収集つかない気がするわ。私が言わなきゃね
私は布団から起き上がり無一郎と有一朗の方に向き直った。スゥっと息を吸って言葉を考える
いきなり喋ると碌なこと言わないから
まゆ「無一郎、有一朗、お姉さんは二人が大好きよ。でも旦那さんは巌勝さんと縁壱さんだけ…」
無一郎「何でよ。好きなのに駄目ってわけ分かんないよ」
まゆ「そうねぇ…二人への好きは雅勝や理壱と同じ様に家族というか…家族愛かな?そんな風に思っているわ。大事に思ってるのは分かってね」
多分、有一朗も無一郎も異性への愛っていうのをまだ分かってないんだわ。うふっ可愛い時期よね〜♪
有一朗「んー…よく分かんないけど、まゆ姉さんは俺と無一郎も自分の子供みたいって思ってるって事?」
まゆ「そうよ。巌勝さんの子孫で、雅勝と理壱とソックリなんだもの」
巌勝「無一郎と有一朗も、大人になったら生涯を共にしたいと思う女性が現れるだろう。今は只の好きと愛の違いを分かっていないだけだ…」
私は早かったけど、やっぱり男女の違いなのかしらね〜。女の子はおませさんだもの(笑)
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