第35章 チョロいんです♪
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これから内緒の話をしよう
他言無用だよ?
無一郎と有一朗、そして理壱と雅勝が正座をして神妙にしている。そこまで重い話でもないとは思うんだけど…
内緒なだけで
巌勝「有一朗、無一郎、お前達は私が400年前に継国家に残して来た子供の子孫だ……」
有一朗「唐突過ぎて分かんないんだけど」
無一郎「色々すっ飛ばしてるのはワザとなの?」
そうよね、そこから始めたら不味いのは語彙力マイナスな私でもわかるわ
巌勝「…………私は400年に人ならざる者、鬼となった。魔族による術で人を食らえぬ身ではあったがな」
無一郎・有一朗「「………」」
雅勝「パパ、文珠をどうぞ」
理壱「父上よりかはマシなだけで口下手は口下手ですからねー」
…巌勝さんが涙目になってるからヤメてあげて!!
巌勝さんは「あぁ、そうだな…」と涙を拭いてキリッとした顔を見せた。縁壱さんは何だか心配そうだけど、私にはフォローする余裕などない。いざとなれば一ノ瀬が何とかするでしょっ
記憶を文珠により伝えていく
無一郎「ふーん、不思議がイッパイだね」
有一朗「人食い鬼が居るんたから有り得なくないよな」
縁壱「順応力が高いな…」
巌勝「子供故に柔軟なのだろうな。凝り固まらないのは良い事だ」
縁壱さんも巌勝さんも冷静よね(笑)
まゆ「大人の事情で悪いけど、お館様も知っているわ。でもね、他の隊士にはあまり知られたくないのよ」
縁壱「それ故、内緒だ。分かったな?」
無一郎・有一朗「「分かった!!」」
この子達の言葉に嘘は無いわ
ありがとう…
無一郎「家系的なのかな。まゆお姉さんが好みの女の人なんだよね。どぉーしよう兄さん…」
有一朗「大丈夫だ。俺もまゆ姉さんが好きだから」
巌勝「無一郎、どぉーしようではない!有一朗は何も大丈夫ではない事に気が付け」
遺伝子レベル!?
無一郎「僕達の方が将来有望だよ?」
縁壱「まゆにとっては子供の様なものだ。現に雅勝や理壱と見た目年齢はそう変わらない」
二人とも子供だもんね〜
言葉の爆弾を落とすのも家系らしい
その言葉とは…
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