第34章 鬼の女の子と耳飾りの少年
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巌勝「あぁ…何故に私の妻はこんなにも愛いのか……」
まゆ「巌勝さんがぁ、超カッコイイからだよ♡可愛くありたいの///」
巌勝「くっ………美智乃っ智勝っ、パパはお前達のママを永遠に愛してる!!」
まゆ「もぉ〜パパったらっ♡人前で恥ずかしいね〜♡」
お腹に手を当てると、巌勝さんが私の手の上から手を添えてくれる。もぉ〜そういう所よ♡
炭治郎「ご夫婦仲が良いんですね////」
縁壱「ふぅ…炭治郎、稽古をしようか。兄上とまゆは一旦ああなった以上は暫くあのままだ」
炭治郎「は、はいっ」
私達は二人だけ?もしかしたら四人の世界に入ってしまった。その間、縁壱さんは私達が当分戻って来ないと察して炭治郎に稽古をつけるらしい
巌勝さんは「立っているのも疲れるだろう。座るか…」と言って地べたに座り、私を膝に乗せた。ふと縁壱さんの方を見ると、心なしか嬉しそうに炭治郎君に稽古をつけている
全てがカッコイイなぁ…←元々無い語彙力が更に逝った
炭治郎「ありがとうございました!!」
縁壱「まだまだ荒削りではあるが中々筋が良い。きっと強くなる(炭治郎が日の呼吸を使えれば、鬼舞辻無惨の滅びの時がより近づく…)」
炭治郎「縁壱さんの教え方が上手くて凄く分かりやすかったです!俺、絶対に鬼殺隊入って鬼舞辻無惨を滅します!禰豆子を人間に戻す方法も探さなくちゃ…」
何とかしてあげたいんだけどね…
私の心に『規約違反』と云う言葉が重くのしかかった
縁壱「炭治郎なら必ずやり遂げられる」
炭治郎「はいっ、必ず………」
私は悲しそうに拳を握る炭治郎君を見て頭を垂れる。やっぱり私は何も出来ない
無力な自分が大嫌い
まゆ「私は二人に何が出来るのかな…巌勝さんみたいに神魔寄りになら今すぐできるわ。でも禰豆子ちゃんは人間に戻さなければならないから、そうなると規約違反になる…」
巌勝「まゆが背負うべき事ではなかろう?人間の文明に基いたもので禰豆子を人間に戻す事を考えよう。あまり悩むと腹の子に障る」
まゆ「うん…」
巌勝さんは私の額にコツンと自分の額をくっつけると、安心させる様に背中を撫でてくれる
その手が優し過ぎて泣きそうだよ…
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