第34章 鬼の女の子と耳飾りの少年
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まゆ「誰が魔属性物体Xの質の悪い猛獣よっ」
左近次「誰もそこ迄言っとらんわ」
目が言っているわよ。まぁ、お面で見えないけど!そんな気がするのよぉぉぉ
縁壱「まゆ、早く禰豆子殿に術を掛けよう。兄の方にも会わねばならぬ故にな(竈門…恐らくは炭吉の子孫か。会ってみたい、日の呼吸を習得した者の子孫に…)」
まゆ「はーい♡その前にチューしよぉ♡」
縁壱「んっ」
左近次「…………」
キャッ♡
巌勝「俺とはしないのか?」
まゆ「するに決まってるぅ♡」
左近次「今のまゆのIQ3は位だな…それ以上下げるんじぁないぞ?」
左近次厳しぃーwww私は巌勝さんとも接吻して上機嫌!元気百倍アン○ンマーン♪
まゆ「さぁ、禰豆子ちゃん。私と契約しましょうね」
私以外の三人がゴクリと喉を鳴らす。ふと見ると、固唾をガブ飲みして私と禰豆子ちゃんを見据えていた
まゆ「言っとくけど巌勝さんの様に強くは掛けられないから制約の拘束能力も弱いわよ?」
左近次「儂が掛けている暗示よりは強いだろう。それで充分だ。あとは信じよう竈門兄妹を…」
私は左近次の言葉に頷き、術の詠唱をする。正直、この細い供給ラインで何処までの拘束力があるかは分からない
まゆ「我、魔族まゆの名において汝 竈門禰豆子に我が力の一部使用を許可する。代償の名の元に汝が人を食えぬ制約を与えん!……グッ…」
縁壱「まゆっ」
巌勝「辛いなら止めろ!禰豆子はわたしが何とかするからっ」
縁壱さんと巌勝さんが私を抱きしめてくれている。何とかするって、元上弦の壱でも他の鬼の制御の仕方なんてわからないでしょうに…そんな負担を巌勝さんに与えるなんて嫌よ!
まゆ「大丈夫っ、供給ラインが細いから力を送り込み過ぎるとフィードバックが来るだけよ…」
左近次「不器用は変わらずか」
ハッキリ言うんじゃないわよっ。旦那二人は言いたくても我慢してるのに…二人の顔を見なさい。『それ言っちゃいますか!?』って言わんばかりに左近次を見てるわ!!
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