第34章 鬼の女の子と耳飾りの少年
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私は普段使わない頭をフル回転させる。何処までの術を安全に使えるか不明な為、慎重に術選びをしなければならない
左近次「手はあるのか?」
まゆ「う〜ん…今考えてるから待ちなさい!」
今の私に禰豆子ちゃんを人間に戻す様な強力な術は使えない。考えられる手立ては…
一つ目はサイコダイブして禰豆子ちゃんの心理に入り込んで自我を引っ張り出す事。でもお兄さんを守ってたって事は自我があるのかしらね。だとしたらあまり意味がないか…それならサイコダイブしたら鬼の本能を縛り付けるか。その際、文珠が必要になる。多分「縛」でいけるけど、今の私にサイコダイブと同時に文珠を扱いきれるかが問題になってくるわね
二つ目は禰豆子ちゃんの身体の外から文珠を使う事。ただし、文字数が多くなるだろうから制御が危ない。私は文珠は作れても使うのは素人だから。ん〜却下かなぁ…
三つ目は巌勝さんの時と一緒で契約して制約をかける事。多分こっちの方が私にも禰豆子ちゃんにも負担は少ないかな…ただ供給ラインがないから引くしかないのよね
まゆ「と、言うわけで禰豆子ちゃん、失礼しまーす!!」
巌勝・縁壱・左近次「「「嫌な予感…」」」
私は供給ラインを引くために禰豆子ちゃんの可愛い額にチュッとしましたよっと♪
まゆ「ごちになりましたっ♪可愛い子の額はイイね♡」
巌勝「相手は女子故にセーフだな」
左近次「巌勝殿、問題はそこのなのか?して、お前は一体何をしたのだ。ただ単に接吻をかましたわけではあるまい」
縁壱「恐らくは術を行使する為の供給ラインを引いたのでしょう」
縁壱さん正解!私は絶対に成功させると心に誓い、禰豆子ちゃんの寝顔を見つめた。この穢れ無き鬼の乙女を必ずや守りますとも!!
まゆ「縁壱さんのいうとおりよ。でも巌勝さんの時みたいに強力には掛からないわ。理由は言えないけど…///今回は細いから、供給ラインが」
巌勝「ふむ、そういう事か…繋がれないからな、女子同士だと。例え男でも繋がらせないがな!!」
縁壱「兄上、自重してください。まゆの額に怒りマークが浮いております」
左近次「妊娠中は気持ちの浮き沈みが激しい故に言動に気をつけねばな。猛獣が現れる」
誰が猛獣よっ、失礼ね!!
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