第34章 鬼の女の子と耳飾りの少年
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と、言うわけでやって来ました狭霧山!悪阻はキツイけど手紙の内容からして放っとけないからね〜
まゆ「移動は巌勝さんの姫抱っこだし♡」
巌勝「誰と話しているんだ?」
縁壱「不思議時空ですから気にしない方が良いかと…」
あれぇ、私誰と話してるんだっけ?あら不思議っ←すっとぼけ
まゆ「あっ、アレが左近次の家よ」
巌勝「確かに鬼の気配がしておる…」
縁壱「揺らぎが無いとは…寝ていると云うのは本当なのか…」
義勇からの手紙の内容はこうだ
『とある兄妹を助けた。妹は鬼だが俺から兄を守ろうとした。巌勝殿と同じく人は食っていない。信じてみようと思う。時間が出来たら会いに行ってやってほしい。出来れば人を食わない為の術を頼みたい』
無茶言ってくれるわよね〜妊娠中だから強い術は安定して使えないないから怖い。巌勝さんの時は供給ラインが引かれてたから出来ただけだと思うけど、今考えたら危ない橋を渡ったわよね…
左近次「三人とも忙しい中良く来てくれた。妹の方はこっちで寝ておる」
案内された部屋には布団が敷かれており、その上に女の子が寝ていた。鬼とは思えなかった。人間の匂いがまだ残っているもの…
それに…
まゆ「かーわぁーいーいー♡超可愛いよこの子ぉ♪お姉さんが何とかしなければっ」
巌勝「何とかって言っても今は強い術が使えぬだろう?」
左近次「どうかしたのか?病には掛からんのではないのか…」
縁壱「まゆは今、兄上の子を腹に宿しているのです。故に術のコントロールが甘くなってしまう」
左近次は私の妊娠を聞くなり「おぉっ、遂に出来たか!めでたいことこの上なし!」
まゆ「あ、ありがとう(汗)ところで左近次、この子の名前は?」
左近次「禰豆子。竈門禰豆子」
まゆ「OK、禰豆子ちゃんね。早速だけど術を決めるわよ。私は何があろうと禰豆子ちゃんに人を食わせたくないし、それによって頸を斬りたくない。さて、如何しようか…」
巌勝「無理をするでないぞ。何度も言うがまゆ一人の身体ではない故にな」
縁壱「いつ目が覚めるか分からない上に、飢餓による暴走も考えられる。早急に対処は必要だが…」
まゆ「分かってるわよ…」
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