第33章 悪阻と過保護なパパ達
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巌勝「パパが良い…」
まゆ「拗らせてるわね…。美月ぃ、呼んであげたら?」
美月「はいはい、いつまでもしょぼくれてるんじゃないの!パパっ」
巌勝「グフッ…///」
巌勝さんの嬉しそうな顔がとても眩しい。良かったね巌勝さん♪
槇寿郎「順応も飯を作るのも迅速だな(笑)」
そういえばそうね。まだそんなに時間経ってない筈だわ。『まぁ、さすが私の娘だわ』なんて思いながら美月を見ると、忙しく料理を運んでは作っている。有り難いなぁ
美月「下ごしらえ出来るものはして、大体は温めるだけにしてあるからね。汁物とツマミな1から作るけど。ってお父さん!?」
槇寿郎「縁壱!?」
美月の言葉に縁壱さんが泣いた。何故だっ
縁壱「申し訳…ありません……みっ、美月が…あの小さかった美月が…しっかり家事をこなして………そう思うと涙が………」
巌勝「そうか、分かるぞ縁壱…何だか私も涙が………」
まゆ「小さかった頃って大分昔よね。えっ、今なの!?」
美月「……今までなんだと思われてたの?」
「何やら見知った気配がする」と父上が言ったその時、玄関先に現れた複数の気配。私の子供達全員集合だった
陽縁「こんばんは!お母さん大丈夫?」
茄子「こんばんは!陽縁ママが心配で着いてきちゃった(笑)」
雅勝「槇寿郎殿、酒を持って参りました!桃源郷を樽で貰ってきたので沢山ありますよ♪」
理壱「白澤様がいつでも好きなだけ持っていきなって許可をくださいました!ところで弟ですか?妹ですか?」
何故かシンミリした空気が漂う中、家の中が突然騒がしくなる。ナイスよ!!
まゆ「いらっしゃい!茄子君も来てくれたのね。ありがとう♪」
美月「はいはーい、皆ご飯の前に手を洗おうか。話はそれからだよ!」
巌勝「雅勝、理壱、陽縁、茄子。今日から私の事はパパと呼んでくれ。よろしく頼む…」
雅勝・理壱・陽縁・茄子「「「「はい、パパ!!」」」」
子供達は何かを察したのか、元気に返事をした。あーぁ、茄子君まで巻き込んじゃって〜。まぁ、巌勝さんが謎の落ち込みから復活した様で何よりだわ
縁壱さんは「良かったですね兄上…」と感動したのか更にポロポロと涙をながしている。涙腺どうかしたのかしらね
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