第32章 旦那の○○
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瑠火「同性同士の方が話しやすいのかと。ですから気にする必要がありませんよ」
さすが母上、完結に完璧ですっ!!
まゆ「そうですよぉ。因みに四百年前に巌勝さんと付き合った時は、その日のうちに御影の母上には言ったわね。逆も然りで理壱と雅勝は何かあると、真っ先に縁壱さんに言ってた筈よ。会話の中で私の知らない話が多かったもの」
縁壱「そんなものなのか…。ならば兄上、私達は積極的に娘に彼氏の有無を聞かねばなりませぬ」
巌勝「まて、それは逆効果では?その内に口もきいてもらえなくなるような気がするのだが…」
杏寿郎「それどころか『パパきもい!!』等と罵声に加えて『パパの下着と私の服を一緒に洗わないでほしい!!』とか言われて嫌われるのが落ちではないかと思う」
槇寿郎「それは死にたくなるな(気をつけよ…)」
縁壱さん、微妙にズレてますよ?彼氏の有無なんて積極的に聞くような事じゃないわよ!そして杏寿郎、そんなの何処で知ったのよ(笑)
巌勝「まぁあれか、兎にかく娘と云うのは猫のようなもの。追えば逃げると…」
まゆ「逃げるどころか引っ掻かれるわよ」
巌勝さんは「娘に引っ掻かれる…うーむ、それも良いかなぁ…」なんて言っている
まゆ「戦国の世を生きた侍なんだから、威厳に満ちた格好良いお父さんになってよね〜」
槇寿郎「息子にも甘いのに娘には尚更無理なんじゃないか?」
巌勝「ふむ…絶対に無理だ。大体が今はその様な時代ではなかろう。よって嫁に行きたくなくなる位に甘やかそうかと思う」
常識は何処に行ったの!?
杏寿郎「甘やかし放題は如何なものかと思うぞ!世の中には亀島殿や冴島殿の様な女性を弄ぶ様な男が居るのだ。甘やかしてばかりだと、その様な男に引っかかって泣きをみるかもしれん」
まゆ「それどころか孕まされてポイされたりね…。まぁ、よく分かんないけど」
巌勝「…私の娘を弄んで捨てるだと?たたっ斬る!!殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す………」
縁壱「兄上、私も一緒に相手を処しますから今は堪えてください」
瑠火「確定なのですか…?」
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