第32章 旦那の○○
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槇寿郎「直ぐに思春期に差し掛かって好きな男が出来てだな、あっという間に嫁に持ってかれるのだがなっ」
縁壱「分かります。美月もそうでした…思い出すだけで腸が煮えくり返る想いです。今度は陽縁が………」
巌勝「縁壱ですら怒りに震える程なのか!?」
杏寿郎「うちは息子ばかりだったから分からぬが、それ程までに縁壱殿が娘を嫁に出したくなかったかは伝わって来たぞ!!しかしだな、吉寿郎は美月を大変に大切にしていたと思う」
ネガティブ OF ネガティブ!!何でそんな事を言っちゃうのよ。確かに美月の彼氏紹介と祝言の時の縁壱さんは別人のようだったけどさ、そこまで怒ってたなんて知らなかったわよっ
瑠火「彼氏が出来て嫁に行く等と今から考えても仕方がありませんよ。一緒に居られる時を大切に過ごしたら良いのではないのでしょうか」
まゆ「母上ぇ〜、私たち女親には恐らく分からない事なんですよ。女親は大体数、娘が幸せになれれば良いと考えますから」
槇寿郎「薄情なだけだろうが!俺は…俺はっ…グスン」
杏寿郎「父上!まゆは幸せ過ぎて脳みそが溶けてますから心配はいりません!!」
ちょっ、待てよ!!幸せなのは認めるけど脳みそは溶けてないわよっ
巌勝「そういう問題では無い気がするのだが…」
縁壱「兎に角『娘』について、女親は娘から直接話してもらえますが男親は何故か後から知る事が多いのは確かです」
まゆ「明確な理由はあるわよ。お母さんを間に挟まないと面倒くさいから!お母さんからさり気なくお父さんに言っておいてもらえば少しはマシだからね〜(笑)これは陽縁が言ってたんだけどwww」
美月も言ってたわ。縁壱さんに吉寿郎君の事を言う二ヶ月半前には聞いていたから知ってたもの。美月曰く「お父さんは誰が相手だろうが面倒くさいからお母さんヨロピク」と云うことらしい
縁壱「面倒くさいとは?私はあくまでも父として娘を守る為の行動をとったまでだ。まゆは私を面倒くさいと思うのか?」
まゆ「あ…いや…娘の事になると、ちょっとねぇ〜アハハハハハ」
言い難いにも程があるわ…
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