第32章 旦那の○○
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まゆ「千年前、アシュタロスが許可なく人界に降臨して悪さをしててね、私が捕まえに京の都に行ったの。アシュタロスは中々見つからないし、突然だったから拠点は無いしで散々だったわ」
当時の状況を一つ一つ説明していく。だけど私の説明で分かるかしら…
巌勝「ふむ…」
まゆ「探してる最中に複数の陰陽師が中の下位の魔物と戦ってたんだけど、その中に一ノ瀬が居たのよ」
〜回想&現在〜
まゆ『ふーん…あの男、人間にしては霊力が高いわね。でも残念、アレには勝てないわ』
あれだけ高い霊力と技術を持ち、統率力もある。一ノ瀬が居なくなれば悪霊や魔物が蔓延る京の都がマズイ事になるのは分かるから助けたのよ
まゆ『えぃ!核は破壊してないわ。とどめをドーゾ』
一ノ瀬『あっ、あぁ…すまない』
一ノ瀬がとどめを刺してる最中に復活出来る子の復活をしたんだけど、状況的にグロ全開で参ったわよ。あまり好きな光景じゃなかったからね
まゆ『う"っ…いただけないわぁ。汝らに再び生命の息吹を与えん 復活せよ!ハァ…こういうグチャグチャなの苦手なのよね』
一ノ瀬『お前、何者だ?』
まゆ『気分が優れないから何処かで休ませてもらえないかしら。アンタの屋敷で良いわ』
一ノ瀬『会話をしろ!!』
思えば初めから一ノ瀬はキレ芸してたわね(笑)
一ノ瀬「お前が会話をしないからだろうがっ」
まゆ「何者かなんて答え難い事を聞くからでしょうよ」
巌勝「仲が良いのは分かったから続きを聞かせてくれ」
あぁ話が脱線したわ(汗)
まゆ『ここじゃ私の格好は目立つのよ…』
一ノ瀬『分かった。私の屋敷に行こう。使っていない場所がある』
一ノ瀬の屋敷に行って北の対の屋に案内されたのだけど、そこで私の正体や京の都に来た事の詳細を話したのよ。そしたら北の方として振る舞ってほしいって頼まれたから了承したわ
一ノ瀬『此処を拠点にしたら良い。好きに使ってくれ』
まゆ『アンタ達には攻撃対象だけど良いの?』
一ノ瀬『助けられたからな。それに仕掛けたところで私など一捻りだろう…。』
利害が一致した以上は断る理由もないからね
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