第32章 旦那の○○
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まゆ「あー、聞かなかった事にしてほしいなぁ…アハハッ」
巌勝「分かった」
巌勝さんの子は雅勝が居るし、今は時期ではないのよね。人界に来た目的は鬼舞辻の討伐と巌勝さんを鬼側から取り戻すこと。だから今は…
まゆ「うん!無一郎と有一郎の事は気にしない様にするわ。交換条件みたいな真似はいけないわよね」
巌勝「いや、私もまゆとの子供が欲しい」
縁壱「兄上、お義父さんに止められていますが宜しいのでしょうか。私は反対は致しませんが」
耀哉「私も反対しないよ。鬼殺隊としては痛手だけど、巌勝と縁壱なら余裕でカバー出来るからね」
えっ、あれっ!?思わぬ方向に話しが行ってしまい戸惑う私を軌道修正したのは一ノ瀬だった
一ノ瀬「今のラプラスに確定された未来が視えなくとも、視えた複数の未来での共通点はなんだったか憶えておるか?」
まゆ「いいえ、そこら辺の記憶は曖昧なのよ…」
縁壱「確か鬼舞辻無惨との戦いはまゆが二十歳になる頃だと仰っていた様な気がします」
巌勝「ならば良いだろう。鬼舞辻との戦いまでは私達で如何にかなる。直接対決は出来なくなったが雑魚鬼には手を出せる。十二鬼月までなら規約には引っかからぬ故にな」
耀哉「それなら猶予はある。今は瑠火さんが子育て真っ最中で今から直ぐ出来ても子供は二歳差になるから大変だよね。復帰する時にお子さんは如何するんだい?隠を置くなら良いけど」
そこなのよ!母上は私達双子を育てた経験はあるけど十七年前の話だから体力とかの問題がある。二歳差か…
まゆ「それは…」
私には隠を屋敷に常駐させると云う考えは無い。煉獄家にしても御影家にしても、隠を常駐させた事がなかったから
巌勝「復帰するなら縁壱と交代で良いだろう。お前は深く考え過ぎだ」
縁壱「私達だけでも如何にでもなる。しかし、お義父さんとお義母さんにも話を通しておかねばならんな」
まゆ「でも…」
一ノ瀬「お前が産むと言ったんだろうが!」
だから聞かなかった事にしてほしいって言ったじゃない。現実的に無理でしょうに…父上が許さないわよ
まゆ「説得は難しいかもよ?」
うーん…やっぱり話が逸れてる様な気がしなくもないわ
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