第32章 旦那の○○
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巌勝「すっかりお元気になられました様でなによりでございます」
耀哉「ありがとう。健康体になったんだから動かないと御天道様に叱られてしまう。それに折角友達が来てくれたんだから座ってなんてられないよ」
良かったぁ〜…これだけは一ノ瀬に感謝ね。本人に言ったら私が危険だから言えないけど、心の中だけならば大丈夫♪
一ノ瀬「既に口から出てしまっておる。病か?自分の頭を治せたら良いのに残念だったな」
まゆ「何で居るの?暇なの?それとも私のストーカー?」
一ノ瀬に「ハテナが多いっ」と頬を思いっ切り抓られた。ケッ、万年独身め!
耀哉「私が呼んだんだ。この子達の心のケアをしてもらおうと思ってね」
まゆ「この男には無理よ。千年間上司のケアもした事ないんだもの。それに一ノ瀬と一緒に居たら子供の純粋無垢な心が汚れるわ!」
巌勝「まゆよさぬか。それ以上は危険極まりない」
縁壱「売り言葉に買い言葉とはよく言ったものだな」
一ノ瀬「お二人共よくお分かりで。アホ上司、学習能力はあるか?」
あるわよ、失礼ね。私は今巌勝さんの膝の上♡だから一ノ瀬も手は出せまいよwwwおーっほっほっほっwww
まゆ「フンッ、魔王級を舐めんじゃないわよ」
一ノ瀬「何だ、その謎のマウントは。馬鹿丸出し故に止した方が良いぞ」
まゆ「丸出てないもん…ないんだもーん!!」
耀哉は「本当に仲が良いんだね(笑)」なんて言うけど有り得ないから!!
巌勝「仲が良いのにも程がありますよ。時々妬けてしまう…」
耀哉「三人の仲には誰も入って行けないから妬いても意味無いよ(笑)」
まゆ「私は巌勝さんと縁壱さんの女よ♡っていうか子供達の寝顔が超可愛いんですけどぉ♪それにしても誰かに似てるわねぇ…」
誰だったかしら…とても身近な気がするのよ。子供達の寝顔をジーッと見詰めながら考える
縁壱「気が付いておらんかったのか。この子達は兄上の残してきた子供達の末裔だ」
一ノ瀬「時透と云う双子だそうだ」
巌勝「継国の名は途絶えたのか…」
耀哉「それは分からないよ。何処かの代で女の子が産まれて嫁に行った先の名字かも知れないし」
まゆ「へー……」
子供に罪はない!!だけど少し複雑かな…
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