第31章 幼馴染達の何でもない夜と妹
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まゆ「竜兄さんは何と戦ってたの?てか巌勝さん関係ないじゃん」
縁壱「明日の自分…」
巌勝「縁壱、そんな大層なものではない。竜だぞ?」
結婚式も巌勝さんも関係なさ過ぎて草も生えないわ…なんて考えてたら竜兄さんが血の涙を流し始めてドン引きよ!
竜「関係大ありじゃわぁぁぁっ。お前等兄弟は幼馴染で同じ歳!縁壱は知らなねーけど巌勝は十六で御卒業だったじゃねーか!!しかも俺の妹と!!片や俺は童貞のまま二十五を迎えて死んだんだぞ!?」
巌勝「いや、分からん」
世界で唯一『童貞だから結婚式に行かなかった男』よね。流石だわ
竜「何か悔しいだろーが!!うわぁ〜ん(泣)色男なんざ大ッキライじゃぁぁぁ」
巌勝「お前の頭の中身を一度見てみたい…」
縁壱「ヒャクメ様から理由を聞いた時には私も兄上と同じ事を思いました」
まゆ「ヒャクメですって!?」
半分冗談かと思ってたら100%ガチなやつだったのね…
竜「と、云うわけで結婚式に行かなかったんだ。俺の格好悪いとこを見せたくなくてよ…」
巌勝「言わなければ分からなかっただろ。大体が格好悪いのがお前なのだから気にするな」
まゆ「理由になってないわよね」
縁壱「兄上、竜は先程の様に取り乱してしまう事を懸念したのです。周りは神魔のお偉方ばかりですから」
復活した竜兄さんは冷静に言葉を紡ぐが巌勝さんがdisる。うーん…竜兄さんは私の仲間達に気に入られてるから大丈夫だと思うけどなぁ…
竜「みぃーちぃーかぁーつぅー俺はな、繊細なんだよ!そんな所を見られたら増々モテなくなるだろーが!!」
巌勝「ふんっ、繊細な奴が妹と幼馴染の逢瀬を覗き見するか?しないだろうな」
縁壱「そんな事をしておったのか。出歯亀ではないか」
私が「それはいつ?」と聞いたところ、四百年前の付き合いたての頃らしい。巌勝さんとのイチャイチャに夢中過ぎて気が付かなかったわ〜
竜「知っとったんかいっ」
巌勝「気配が駄々漏れだ馬鹿め。当時は言わなかったがな」
まゆ「縁壱さぁん、私気が付かなかったのぉ(泣)」
縁壱「まゆの事だから兄上に夢中だったのだろう?昔のこと故に気にするな」
そうは言うけどね、どのシーンを見られたのかが気になるっ
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