第31章 幼馴染達の何でもない夜と妹
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巌勝「性格が悪いのはお互い様だ…。して、一つ聞きたい事がある。結婚式は遠慮して来なかったと聞いたが真か?」
竜「おぅ、それ以外に何があんだよ」
竜兄さんも中々複雑なのよね…。縁壱さんは理由を知ってるからか眉を顰めている
巌勝「何故に遠慮などした。お前はそんな質ではなかろう」
竜「そんなに聞きてぇかよ。俺が遠慮した理由を…」
巌勝さんは「聞かせろ。水臭いではないか」と頬を膨らませている。可愛過ぎて襲いたい!!
竜「おっ、おぅ………………」
歯切れが悪いのは仕方ないわ。やっぱり巌勝さんにだけは知られたくないわよね。だって…
竜「俺な、お前が鬼になって一年しないで死んだんだわ…」
巌勝「拾い食いでもしたか」
拾い食いはしてたけど流石に死因じゃない。縁壱さんが「竜ならあり得るが…」ってボソッっと言っていたのが意外だった
竜「ちげーよ!!良いから聞けっ」
巌勝「とっとと続きを話せ。勿体ぶるのがお前の悪い癖だ」
縁壱「兄上、竜とて言い難い事くらいはありますよ。今回のは特に…」
まゆ「兄さん早くしてよ。時間が勿体なっムグっ…ムームー」
縁壱さんの手で口を塞がれてしまったわ。でもさぁ、焦れったいのは好きじゃないのよねー。言い難いのは分かるけどさっ
竜「分かったから!ゴホンッ…続きな…まぁ、親友と妹傷つけられたわけじゃん?んで、鬼舞辻に対する怒りで痣出してよ。でも年齢的に寿命は残ってなかった…」
巌勝「私と同じ歳だしな…すまなかった。私がもっと強ければ…」
それが理由になるとは思ってなかったから吃驚したわよ。痣なんて出してほしくなかったな…
竜「ちげーよ!!童貞のまま死んだからだっ」
巌勝・まゆ「「はっ?」」
縁壱「……………」←唯一本当の理由を知っていた人
竜兄さんは「女とヤれねーまま死んだなんてな、お前等に負けを認めたようなもんじゃねーか!!巌勝には特になっ」なんて目幅の涙を流して悔しがっている
巌勝「それと結婚式の遠慮がどう繋がるんだ?相変わらず訳わからん奴め」
縁壱「悔し過ぎたのでは?」
まゆ「私の胸の痛みを返せ!このお騒がせ者っ」
本当に申し訳なくて暫く立ち直れなかったんだからね!
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