第30章 こんなの初めて…〜second wedding〜と後日のお話
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屋敷に帰った私達は、ご飯を食べながら談笑をしていた
まゆ「縁壱さんのご飯最高だぁ♡」
縁壱「ありがとう」
巌勝「あぁ、真に美味いな。そう言えば縁壱とまゆは地獄や天国等に出入りしていたのだろう?竜や隼人義兄さん達には会わなかったのか?」
巌勝さんは少しだけ眉毛を下げている。今日の話の中で会いたくなっちゃったのかしら。何だかんだと、ある意味相思相愛だったからねぇ
まゆ「竜兄さん以外は転生してるけど、皆が気になるの?」
巌勝「まぁな…」
縁壱「兄上が気になるのでしたら竜を呼びましょうか?」
縁壱さんが言った通り呼ぼうと思えば呼べる。でも他の兄さん達は私が煉獄家に転生する数年前に転生してるから別人になってるのよね。記憶があれば別だけどさ
巌勝「べっ、別に私は…」
まゆ「クスッ、呼ぶわね♪結婚式は遠慮してて来なかったから良い機会だわ」
縁壱「丁度いいな。では兄上、グラウに連れてきてもらいましょう。直ぐですから少々お待ちください」
巌勝さんは「いや、竜に会いたくなど…でも竜が会いたいなら会ってやっても良いか…」等とツンデレ発動中!!口元が緩んでるわよ?
暫くすると竜兄さんがグラウに連れられてやって来た。巌勝さんが知る竜兄さんの姿のままだったからか、すんなり会話に入れたのだった
巌勝「久し振りだな。竜…いや、お義兄さん」
竜「お義兄さん言うな!相変わらずの色男っぷりが憎い!!縁壱ぃ、俺は仕事を終えて飯食う直前だったんだが如何してくれるっ」
縁壱「飯くらい出すから騒ぐでない。元よりそのつもりだ」
まゆ「兄さんったら変わらな過ぎよ!」
何故に幽霊でもなく仕事をしているかと言うと、竜兄さんは他の兄さん達と違い転生を拒み、獄卒となっていたからだった
巌勝「幽霊には見えんな。人界で普通に飯を食うとは…」
竜「幽霊じゃねーよ。獄卒だ!」
巌勝「お前でもなれるのか。しかし、生まれ変わって人生やり直した方が良いのではないか?そのさい性格を真逆にしてもらえ」
竜兄さんが「巌勝、オメー増々性格悪くなったな」と言ってニヤリと笑い、縁壱さんは「兄上は増々お優しくなられましたよ」なんて、竜兄さんと真逆を言う
三人とも楽しそうで良いなぁ♪
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