第30章 こんなの初めて…〜second wedding〜と後日のお話
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村田「ヒィッ!もっ申し訳ありません!!」
巌勝「村田ではないか。如何して此処に?」
まゆ「村田君おひさぁ♪」
村田君の声が凄く上擦っている。柱ってそんなに怖い存在なのかしらね
村田「おっ、憶えていていてくださっ、痛っ、さって光栄でございますぅ!」
村田君の口の端から血が流れている。舌噛んだの?吐血?何事よ…
巌勝「落ち着け。任務か?」
村田「ハィィッ、任務であります!目が金色みたいな鬼を見かけなかったでしょうか!」
敬礼するのは良いけどビビり過ぎよ。村田君の同期の義勇や錆兎なんて平気で話してるわよ?ちょっとは男らしくしなさいよっ!なんて思いつつ私は巌勝さんの腕の中でポヤァーンとしている
巌勝「さっきの雑魚鬼か…悪いが私が斬った。妻との幸せ時間を邪魔された故にな」
村田「かかっ、かしこまりましたっ。お手間を取らせて申し訳ありません!では失礼致しますっ」
深々と頭を下げる村田君。最後に「僕は邪魔しませぇーん」と叫びながら走って行ってしまった。中々面白い子だわ(笑)
まゆ「そんなに怖いのかしらねぇ」
巌勝「柱と一般隊士の関係など昔からこんなもんだろう」
そう言いながら私を姫抱きにする巌勝さん
まゆ「そうだったっけ?皆でワイワイしてたじゃない」
巌勝さんは私の額にチュッとすると「ふむ…」と考え込む仕草をした。あぁんカッコイイわ♡今時の男子に無い感じがまた良いのよ。色々な時代の男子を見てきたけど侍最高!!
巌勝「桃太や亀島、秀人は特別だ。中々図太いというか何と言うか…まぁ、良い意味で臆さないな」
まゆ「そかぁ、現代だと実弥や義勇辺りかしらね。あっ、竜兄さんは?」
巌勝さんに滅茶苦茶八つ当たりとかしてたわよね。しかも女子関係で(笑)八つ当たりをされた巌勝さんに稽古と称して超シバかれてたけど「色男は敵じゃぁぁぁ」って向かっ行ってたし
巌勝「竜は幼馴染故にまた違う。それが無くとも女子に掛ける情熱でああなりそうだがな…」
まゆ「まぁ、兄妹が柱だったし?でも竜兄さんだし…う〜ん、何とも言えないなぁ…」
私が悩みながら言うと、巌勝さんは「うむ、竜だからな」と言って笑った
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