第30章 こんなの初めて…〜second wedding〜と後日のお話
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※巌勝は鬼ではなくなり無惨との繋がりが完全に切れた為、ここからは黒死牟から巌勝表記に戻します
槇寿郎「お前が嫁に行くなんてなぁ…」
瑠火「記憶を聞いた時点で分かっていた事ではありませんか」
皆が帰って片付けも終わり、静まり返った屋敷で父上の呟きがヤケに大きく聴こえた
まゆ「今更よ」
槇寿郎「フンッ。巌勝、縁壱、飲むぞ。どうせ今夜は非番だろ?まゆ、樽ごと持ってこい!!」
父上は巌勝さんと縁壱さんと酒を酌み交わしている。ガンガンに酒を胃に流し込む姿を見ると、本当はまだ嫁に出したくなかったんだろうなぁって思う。だからって今さら荒れないでよっ
巌勝「とことんまでお付き合い致します」
瑠火「お二人とも無理をしてはいけません。人ではなくとも心配になります」
縁壱「ありがとうございます。しかし今夜はそのつもりでいましたし、貰った側で申し訳ありませんが気持ちは分かります故」
そりゃそっか。美月の祝言の後の縁壱さんも随分荒れてたもんね〜。結婚にOK出しても、いざ送り出すと案外そんなもんなのかもしれないわね
まゆ「女親には分からないわ。少なくとも私にはね。寂しいは寂しいけどさ」
瑠火「少しだけ分かる気がします。槇寿郎さんは今、寂しくて仕方がないのでしょう。勿論私も寂しいですよ?まゆは私達の可愛い娘ですから」
母上、今まで以上に幸せになりますから安心してください。今度こそ逆ハ結婚生活を送るわ!!
杏寿郎「俺も飲みます。可愛い妹が嫁に行くのは悲しいが嬉しくもありますから!!」
千寿郎「私もジュースをいただきます!!」
何か良いなぁ♪杏寿郎も千寿郎もありがとうね♡
まゆ「ねぇ巌勝さん。ところでさ、誓いのキスの時に『縁壱だけ狡い…』とか言ってなかった?」
巌勝「それは…まぁ…皆の前で誓いの接吻をやってみたかったとは思う…」
槇寿郎「散々俺達の前でチュッチュとしてるくせにな」
瑠火「また別なのでは?」
縁壱「言って下されば私が神社の方でしましたのに…」
チュッチュとか言うなし!父上からは聞きたくない言葉だったわぁ〜
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