第29章 下山とウッカリと後の祭り
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まゆ「アスモデウスよ、一度一緒に魔界に行きましょうか。私の言いたい事は分かるわよね?」
アスモデウス「あっ…いや…悪戯が過ぎたかな?あのっ………スミマセンデシタ!!」
畳に頭を擦りつけて綺麗な土下座をしている。この数億年で何度すんねん!!
メドーサ「アタシが知ってるだけでも数百回見たね。だから尊敬なんざ出来ないんだよっ」
一ノ瀬「巌勝殿、アスモデウス様は大変悪戯好きの馬鹿なので気にしたらいけない。度が過ぎて不快なのは分かるがまゆが氷に埋めるから許してやってほしい」
黒死牟「はぁ…左様でしたか…………」
槇寿郎「既に言葉を取り繕う気もないのだな(汗)」
「言うよね」と苦笑いのアスモデウスの首根っこを掴んで空間移動をした。目指すのはコキュートスである。重たい扉を開けると巨大なルシファーが「お客さん?」と言う
まゆ「邪魔するわよ」
ルシファー「まゆかよ。…………ぁー、後は任せろ。埋めとくわ」
アスモデウス「ちょっ、男に埋められたくないんだけど?」
察したのか、ルシファーはアスモデウスの足を掴んで「埋まれ」と言いながら氷にブン投げた。私は「ありがとう♪頼りになるわね♡」と投げキッスをして煉獄家に帰った
帰ると既に皆さんは口をモグモグしながら大人組は酒を煽っている。私も飲むわよ♡
まゆ「皆ただいま♡ルシファーのとこに置いて来たわ!何も言わなくても埋めてたのよ(笑)ほーんと察しが良くてたすかるわぁ♪」
縁壱「それだけまゆはルシファー様を頼りにしていたのだな」
メドーサ「付き合いが永いからねぇ。それに状況的に誰でも分かるさ。だから卑屈になるんじゃないよ」
槇寿郎「おー、おかえり」
縁壱さんが目をスッと細めて私を見ていた。あれ〜っ、ジェラシィ〜?ジェラシーなのねっ🎶
まゆ「えーっ、縁壱さんは私を信じてくれてないんだ?」
縁壱「ちがっ…だだ少々嫌な気持ちになっただけだ…」
黒死牟「それが嫉妬と云うもの…まゆに意地を張る必要などあるまい」
縁壱さんは「それもそうですね…。まゆ、すまない」と私をギュッとして肩に顔を埋めたのだった
今までも嫉妬が見えていた事沢山だったけど自覚なかったのかしら…?
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