第29章 下山とウッカリと後の祭り
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ご飯な酒が進み、ワイワイと話をしていると静かだった母上が話し始める
瑠火「巌勝さんと縁壱さんにお聞きしたい事があります。宜しいですか?」
黒死牟「何なりと」
縁壱「はい。何でございましょうか」
えっ、なになにぃ?
瑠火「ありがとうございます。お二人とも式を挙げる気はあるのかと…親としては気になるのですがいかがですか?」
父上も「それは俺も気になってはいた」と言う。巌勝さんと縁壱さんは「勿論です」と即答だ。でも具体的な話なんて私との間でも一切無いから、式を挙げる事に関しては二の足を踏んでいるのかと思ってたのよね
私は気にしてないけど(笑)
槇寿郎「ならば早いうちにだな…」
まゆ「まぁまぁ良いじゃないですか。私は正直言うと、どっちでも良いので」
槇寿郎「まゆ、お前はそうかもしれん。だが親にとっては重要なんだ。娘を送りだっ…送り出す儀式なのだっ…」
そういう視点で来ましたか!区切りとしては儀式ってやっぱり双方にとって大事なのかもしれないわね(汗)でもさ、それは人其々だからねぇ
メドーサ「まゆ、こういう時位は親の希望を叶えるもんだよっ。それに旦那達が式をするって言ってんだ。大人しく頷くのが可愛い女じゃないのかい」
まゆ「考えが古いわね。アプデしなさいよ」
メドーサ「何だか分からないけどムカつくねぇ…。ちゃんと親にウエディングドレス姿でも白無垢でも見せてやりな」
メドーサの理想が分かった気がする…ニヤニヤしちゃう(笑)
瑠火「具体的にはありますか?」
縁壱「教会でウエディングドレスをと思っております」
槇寿郎「白無垢ではないのか」
黒死牟「式を挙げるのならウエディングドレスが良いと、まゆの希望ですので申し訳ない…」
そんなに申し訳無さそうにしなくて良いわよ…
まゆ「四百年前、巌勝さんとの時に白無垢を着ているので今回はウエディングドレスが着たいのです!!ダメですか?」
槇寿郎「駄目ではない。だがな、瑠火が俺に嫁いで来た時の白無垢がだな…」
それを父上も母上も着せたいと…………あーもぅ!!如何したら良いのよ………
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